背景 BACK GROUND |
元兵士(兵士背景)
歩兵部隊出身。能力を認められ、数年で指揮官(少佐)として部隊を前線から鼓舞しながら闘う兵士になっていた。任務時間外では酒場に行くことが多く、部下にもよく振舞っていた。
ある時、自分の上官であるグノーシス・エルロンド(ロックノーム・男・准将)が街道を脅かす山賊と裏で繋がっていることを知る。『街を守るべき人間』が『街を脅かす輩に加担している』という事実に憤慨。直接直談判して辞めるべきだと言うが、彼は開き直って権力で賄賂を揉み消そうとした。それに対して彼の中にある『正義』の歯止めが利かなくなり、グノーシスを殴り倒してしまう。もちろん殴ったことは報告されてしまう。グノーシスが除名処分を求めるところ、有用な兵士であったクラウザーは総指揮官から引き止められる。しかし、グノーシスが残る以上、自分の持つ正義に反する組織には属せないと自ら除名処分を受けることを決める。
それ以降、自分の培った力を利用して傭兵家業で生活している。
(410文字)
●軍の階級
君は兵士としての経歴から軍の階級を有している。君の属していた軍事組織に忠誠を誓っている兵士は、君の権威と影響力がどれほどのものかを理解しており、もし君のほうが階級が上ならば君に敬意を払う。君は自分の階級を示して他の兵士に影響力を及ぼし、ありふれた装備や馬を一時借り受けることができる。また、君の階級が意味を持つ友好的な軍隊の駐屯地や要塞に立ち入ることもできる。 |
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人格的特徴 PERSONALITY TRAITS |
『俺にゃ、俺の正義がある。それに従えねぇなら、俺がぶっ飛ばす』
『おい、一緒に酒でも飲もうぜ! この店はオススメの果実酒があんだよ。奢ってやるから早く来い!』
クラウザーは幼い頃から力には自信があった。悪いやつは自分の力でねじ伏せる。この信条を大事にしていた。彼が言う悪は彼が悪だと思ったもの全てだ。
だが、何でもかんでも悪になるわけではない。一般的に悪だと思う事柄が悪になる。例えば盗み、殺し、買収など。とりわけ人に迷惑がかかることを悪と認識していることが多く、単独でいる時は見過ごすことはしない。
また、彼は非常に酩酊をもたらす飲料が好きで常に酒を持ち歩いている。
飲みすぎて暴力を振るってしまう時があるのが玉に瑕(もちろん、悪を見つけた時にのみだが)
力自慢で物を打ち壊すのが好きだ。
(338文字) |
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尊ぶもの IDEALS |
元:責務
私は務めを果し、正当な権威に従う。(秩序)
現:独立
物を考えずただ命令に従うのは、暗君の暴虐を受け入れるに等しい。(混沌)
傭兵家業を始めることになる時、彼の信条は変化した。元々彼は上からの命令は従うつもりで入隊した。しかし、彼はその内情を知り絶望。グノーシスを殴るまで、自分が自分でないような空っぽの状態で日々を過ごしていた。それを紛らわせるものは同期、部下と飲む酒だけだった。
殴った後、彼は除名処分になる時に清々しい気分になっていた。つまらない規則や階級に縛られ悪にズブズブになった組織より、個人で正義を全うする方がよほど自分に向いていると確信したためだった。
いつか、兵団に戻りグノーシス諸共、内部から悪を払おうと画策している。現実問題、圧倒的な兵力差があるため乗り込もうとはしないが……
(348文字) |
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関わり深いもの BONDS |
○ブレイズ・ハードウッド(ヒューマン・男・LG)
クラウザーの同期であり、良い飲み仲間。何度も死線を潜り抜けている。クラウザーが攻撃的な前線指揮官であるのに対して、彼は後ろから支援をする頭脳派の指揮官。現状、彼は兵団に残っており、彼の除名処分を残念に思っている。彼が傭兵になってから1回だけ一緒に飲み、元気になった彼を見て内心ホッとしている。階級はクラウザーが辞めた時から1階級昇進した中佐。
・肩を並べて戦った戦友だというのは、戦友のためなら死ねるということだ。
○グノーシス・エルロンド(ロックノーム・男・CN)
准将。歩兵部隊の副部隊長。指揮官としてのセンスはずば抜けており、表面では昇格も申し分ないほどである。
しかし、その裏では賄賂や虐殺、恫喝と権力の濫用をしている。もちろんそれを表立って見せることは無い。クラウザーは偶然、見つけてしまった。彼は権力でその事実を揉み消した。
○サルヴィス・グランバール(ヒルドワーフ・男・N)
衛兵部隊の総指揮官。街の維持を最優先に考える男。その為なら、部下の汚職も許容する考えを持つ。クラウザーを除名処分にはしたくなかったと考えている。
○エスター(ヒューマン・男・LG)
既に殉死している。最終階級は二階特進で少佐。彼は陽気で酒が好きな男だった。彼はクラウザーを任務で制圧した砦の中で発見した。当時クラウザーはまだ赤子で2つの足で歩くことが出来ないほどだった。死因は任務中の戦死とされているが、定かではない。その任務の指揮官はグノーシスだった。
(638文字) |
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弱味 FLAWS |
○穀物酒、果実酒など、酩酊をもたらす物に目がない。
酒が好き。いつでも持ち歩き、喉の乾きを酒で満たすくらいには。飲むとテンションは上がるタイプ。ただし、力をセーヴ出来なくなるため、しばしば悪気なく物を壊すこともある。
○私の国を治める暴君が、何としても私の首を取ろうとしている。
グノーシスは自分の悪い側面を見ているクラウザーを消そうと企んでいる。除名処分をさせ、孤独になったところを襲う算段だった。しかし、彼は除名処分後程なくして冒険者として活動を再開。元兵士だったことが功を奏して引っ張りだこだ。そうしてタイミングを逃し続けている。
○計画があったらたいてい忘れる。忘れなかったら無視する。
考えることが苦手。覚えておこうとしても直ぐに忘れるし覚えてても、より勝率の高い方を独断で選び行動する。ただし、元々前線部隊の指揮官だったこともあり、この独断での行動は間違っていないことが多い。ただただ仲間から嫌な目で見られるだけだ。
(409文字) |
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その他設定など |
一人称:俺
二人称:お前、テメェ
三人称:アイツ
好きな物:酒、酒のつまみ
苦手な物:読書、頭を使うこと
○獣の道としての目覚めを感じた時、自分の肉体が強化されているのを感じた。武器を使うより自分の拳が最良の武器だということを内なる獣が言い聞かせた。
○激怒すると、体内の血が騒ぐ。鱗は刺々しく逆立ち、爪は鋭く伸び、牙も大きくなる。その姿は翼のないドラゴンそのものだ。
○生まれについてはクラウザー自身、よく分かっていない。気がついた時には衛兵の詰所で孤児として育てられており、衛兵の入団条件を満たした時には入団試験を受けて入隊までしていた。その詰所でエスターという男が育てていた。
○彼は依頼を達成する中で『硬鱗の拳』の異名で呼ばれることになる。彼自身その異名についてはさして気にしていない。むしろ、傭兵家業が上手くいくなら好都合だと考えている。
(366文字) |