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ポートレート タグ
キャラクター名
"流し目の"オズマ・メルザーム
属性
混沌にして善(CG)
プレイヤー名
シマエナガ三銃士
最終更新
2025/05/18 08:58
クラス
黄昏のクレリック6レベル
レベル
8
経験値
 
神格
共同体と家の女神ボルドレイ(エベロン)/秩序にして善
種族
ヒューマン
サイズ
中型
年齢
32
性別
オネェ(男性)
身長
6'1" 187cm
体重
171.8lb. 78kg
パーティ・所属
Rise of the Drow
メモ欄
 
イニシアチブ 【敏捷力】 その他
2
2
有利
AC 敏捷 防具 その他
19
10
2
3
3
1
移動速度 基本 防具 アイテム その他
30ft./6sq.
30
 
 
 
特殊な移動
 
能力値
現在値 能力値 能力値
修正
12
【筋力】
STR
+1
14
【敏捷力】
DEX
+2
14
【耐久力】
CON
+2
8
【知力】
INT
-1
17
【判断力】
WIS
+3
16
【魅力】
CHA
+3
インスピレーション
 
習熟ボーナス
3

セーヴィング・スロー
  セーヴ  能力修正  その他  習熟ボーナス(習熟)
【筋力】
2
1
1
 
【敏捷力】
3
2
1
 
【耐久力】
3
2
1
 
【知力】
0
-1
1
 
【判断力】
7
3
1
3
【魅力】
7
3
1
3

ヒットポイント
 
最大HP HP現在値
59(10+7*7)
59
一時的HP ヒットダイス
11
8d8
 
死亡セーヴ
成功 □□□ 失敗 □□□
技能:SKILLS
技能値 技能名 能力 習熟 その他
3
〈威圧〉
INTIMIDATION
【魅】3 
 
 
6
〈医術〉
MEDICINE
【判】3 
3 レ
特技
1
〈運動〉
ATHLETICS
【筋】1 
 
 
2
〈隠密〉
STEALTH
【敏】2 
 
 
2
〈軽業〉
ACROBATICS
【敏】2 
 
 
6
〈看破〉
INSIGHT
【判】3 
3 レ
クラス
3
〈芸能〉
PERFORMANCE
【魅】3 
 
 
2
〈自然〉
NATURE
【知】-1 
3 レ
背景
-1
〈宗教〉
RELIGION
【知】-1 
 
 
8
〈生存〉
SURVIVAL
【判】3 
3 レ
2 背景/特技
3
〈説得〉
PERSUASION
【魅】3 
 
 
-1
〈捜査〉
INVESTIGATION
【知】-1 
 
 
6
〈知覚〉
PERCEPTION
【判】3 
3 レ
種族
2
〈手先の早業〉
SLEIGHT OF HAND
【敏】2 
 
 
3
〈動物使い〉
ANIMAL HANDLING
【判】3 
 
 
3
〈ペテン〉
DECEPTION
【魅】3 
 
 
-1
〈魔法学〉
ARCANA
【知】-1 
 
 
2
〈歴史〉
HISTORY
【知】-1 
3 レ
クラス

受動【判断力】《知覚》
PASSIVE WISDOM PERCEPION
16
 
攻撃と呪文発動
ATTACKS & SPELLCASTING
攻撃 攻撃
ボーナス
ダメージ 備考
ウォーハンマー+1 
3+1 
1d8+1 [殴打] 
近接/攻撃ロール型 
両用(1d10) 
 
 
 
 
 
スタッフ・オヴ・ザ・テンタクル 
3 
1d6+2 [殴打] 
近接/攻撃ロール型 
両用(1d8) 
セイクリッド・フレイム 
敏セ15 
1d8 [光輝] 
セーヴ型 
3/4遮蔽無視 
 
 
 
 
 
ロングボウ 
3+2 
1d8+2 [刺突] 
遠隔/攻撃ロール 
射程150/600 
■マジックアイテム
★同調中
UCスタッフ・オヴ・ザ・パイソン
(この杖が変化するものは1本の超大型サイズの触手である。データはジャイアント・コンストリクター・スネークのものを用いる。ただし、これはHPが0となったら気絶し、PCたちと同様に死亡判定を行う。死亡した場合。蘇生魔法をかければ、この杖は再び使用できるようになる。)
※杖を触手にするのは1アクション
※触手を杖に戻すのは1ボーナス・アクション

Rリング・オヴ・プロテクション(同調)
AC+1およびセーヴ+1

UCパール・オヴ・パワー(同調)
アクション消費で3レベル以下のスロット1つを回復可能/1日1回まで

=================================
背景 BACK GROUND
背景:異貌のものの巡礼者
※船の一員、全滅した冒険者PT、副船長、船長の情婦
 
人格的特徴 PERSONALITY TRAITS
・君は食事に貴賤を問わない。君は自身の命をつなぐためなら何であろうと食べる。そこに善悪の規範はなく、それが意思を持ち言葉を話すかどうかを考慮しない。これには言語を解するクリーチャーも含まれる。(混沌)

2,君は何かを失った者がいれば、救いの手を伸ばさずにはいられない。君はすべてを失った自分を異形の神が救い上げたように、君も誰かを救うことで喪失感を埋めたいと思っている。(善)
 
尊ぶもの IDEALS
希望
君はどれだけ絶望の淵にあろうとも、手元に残ったものに感謝を忘れない。(善)
 
関わり深いもの BONDS
君はかつて冒険者PTとしてともに海を渡り歩いた友人たちのことを忘れない。
 
弱味 FLAWS
・君は勇気を疑うようなことを言われたが最後、どんな危険な状況にあっても尻込みしない。

・君は夜の営みの時間の一部を使って、毎晩時間をかけて杖の皮を剝いている。脱皮する蛇の皮を丁寧に剥がすように、ゆっくりと慎重に、祈りを込めて丁寧に。君はこの大切な時間を以てあの絶望の日を忘れないように思い出すことを戒めとしつつ、共同体と家の女神ボルドレイの加護が日々わずかずつ強くなりつつある気配に感謝と喜びを感じ、期待を寄せている

・君は、生来大の酒好きであったが、仲間の全滅以来、まともに酔うことができなくなっている
 
その他設定など
暖炉と蛇と家の女神の巡礼者《その他の設定》

どれくらい海をさまよっていたのだろうか。死んでいないのが不思議なくらいだ。
気がつくと、私は沼地に打ち上げられていた。体のどこにも傷はなく、立ち上がるのに支障はなかった。

ふらつく頭を振り払い、何が起こったのかを考えてみても、整理はつかなかった。
ただ、ひとつだけわかったことがある。私は、またしても生き残ってしまったのだ。
不幸を呼び込み、関りを持ったすべてを犠牲にして、私はまた、ひとりだけ生き残ってしまった。

同時に、父親の…船長の最後の言葉を思い出した。
「メルザーム」‥‥彼が語った、天狼星を表すという家名。船長として仲間の未来を照らし導いてきた名前。
そして、自分だけの仲間を見つけ、かれらの道行きを照らしてやれ、と言っていた。

私はまた、絶望に飲まれ、だけれど再び立ち上がることにした。
手元にあった曲がりくねった棒を杖として、父親の遺言を守るために旅立つことにした。

行く当てなどは無い。どうすればいいのかもわからない。
とりあえずは散らばっている遺品を、返す旅に出よう。そのあとどうするかは、その時考えればいいのだから。

そうして私は、杖をついて歩き出す。脳裏には、守り神として蛇が祀られた暖炉の暖かな火と。そして、その傍らに佇む家族たちの姿がチラチラと浮かんでは消えていた。

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【オズマ・メルザームの詳細設定内出来事のピックアップ】

・大陸北方にあったクラベク王国の威光届かぬ辺境の寒村の生まれ
・ある年の寒波による飢饉と、それに伴う怪異の群れで滅んだ村の生き残り
・里帰りのために船を走らせていた船長率いる冒険者PTの一団によって救われ拾われる
・絶望の中に見出した希望はやがて尊敬となり、尊敬は憧れへ、憧れは恋心に変わった
・南の海を航海中、立ち寄った港で海神の宝物の話を聞き、勇気を試されたために挑むことに(弱み)
・結果、現れた怪物によって育ての親である船長と、家族であり船の同胞であった冒険者PTは全滅する
ことに
・長い間海をさまよい、気が付くと沼地の浜へと流れ着いていた
・不運の星のもとに生まれている。2度に渡り、関りを持ったすべてを失い、自分だけが生き残るとい
う経験をしている。もう二度と失いたくない‥‥
・故郷は貧しい寒村だったので暖かさを求めて、暖炉を聖印とする「共同体と家の女神ボルドレイ」を
信仰する風習があった。また、村では蛇は神の使いである、とされていて神聖視されていた
・船長率いる冒険者PTのひとりとして船に乗っていた頃も、星々の導きに感謝する習慣があり、このこ
ろからオズマは黄昏の領域に属するクレリックとしての想いが芽生え始める。また共同体であること
と、船長は冒険者PTの仲間である船員たちが家族という考えであったことから、育ての親のである彼の
考えに賛同し、ここでも「共同体と家の女神ボルドレイ」を信仰するに至る
【誰にも負けないと思える点】
・いかなる絶望の淵にあっても、希望を見出して前に進もうとする精神性
・種族や年齢、性別といったものを超えて誰とでも打ち解けようとする性格
・仲間として認識し、身内と認めた者たちへの深い愛情(友情)
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オズマ・メルザームの半生
幼少期:
深い雪が畑を覆い隠し、長い夜が太陽の恩恵を遠ざけてしまうような季節、手洗い場の桶の水も凍りそ
1
うな冬の日に、エーヴェンティールの大陸北部、クラベク王国の威光届かぬ辺境の漁村に生を受けた。
およそ都市部に見られるような文明の利器とは程遠く、寒さと潮風に強いカブや芋の類がかろうじてと
れる畑、ひとたび漁に出れば無事の帰還を祈るような漁村だった。村人の数は決して多くなく、それで
も貧しいながらに幸せな日々を過ごしていた。3人の兄たちと一人の姉、漁師の父と藁を編み畑の耕す
母。それが私の覚えている家族の姿だった。
家には暖炉と呼ぶには、些かつたない囲炉裏のようなものがあり、寒く貧しい村の中にあって、家をふ
わりと暖めていた。部屋の片隅には祭壇があり、とぐろを巻いた蛇が絡みついた暖炉を模した陶器製の
人形がご神体としておかれていた。母はこれを「共同体と家の女神ボルドレイ」様の祭壇だと言って、
朝な夕な祈りを捧げていた。私も母に倣って、朝晩の祈りを欠かさず捧げていた。
齢10歳のころだろうか。住んでいた土地の一帯を酷い寒波が襲った。畑の野菜は腐り、不漁が続いたあ
る日、山の怪異たちが餌を求めて村を襲った。村の大人たちは必死に抵抗したが、怪異を前になすすべ
もなかった。兄たちは自分を逃がすために怪異の犠牲となり、姉は目の前で代わりに矢を受けて命を落
とした。
私は海に逃げようとした。だが、怪異たちは当然に追ってきた。
まさに乗っていた小舟をひっくり返さんとしていたその時、頬のすぐそばを1本のボルトが掠め、怪異
を打ちたおした。
振り返れば大型の船が迫っており、その舳先でクロスボウを構えていたドワーフの偉丈夫と目が合った
のだった。
船長の号令のもと、冒険者たちは次々に船から降り立ち、村へとなだれ込んで怪異を打ち滅ぼした。
私はただ茫然と、その光景を見ていることしかできなかった。私はこの時すべてを失ったのだ。愛する
父母も、大好きだった姉や兄たちも、村のみんなも、貧しくも日々の幸せに満ちていた生活のすべて
を。私は泣いた。涙が枯れるほどに泣いた。一生分の涙が流れたのではないかと思われる頃には、涙は
止まっていた。
船を降りてきた船長は、私の頭をそっと撫で、よく生き残ったと、つらいだろうなと、慰めてくれた。
そして、行く場所がないのならば船に乗るか、と誘ってくれた。雑用をこなすなら飯を食わせてやると
言ってくれた。
私はそのとき希望を見た。私にとって深い絶望のなか、船長は光そのものだった。彼についていこうと
2
決めた。
その後、彼らは村人の埋葬まで、彼らは手を貸してくれたのだ。もう仲間だろう。もう家族だろう。な
らば手伝うのは当然のことだ、と。
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少年期:
私は船に乗った。
とても大きな船だった。船員たちはとても気さくで、男も女もなく皆が家族として一致団結し、船旅を
支え、時には冒険者として勇猛果敢に戦っていた。
彼らは弱者からの略奪をしなかった。行きかう商船を襲ったりもしなかったのだ。やれ渡し舟を襲って
いる怪物がいるぞと聞けば、武勇を示すかのごとく怪物を狩りに行き。やれ古の秘宝が眠る島があるぞ
と聞けば、目を輝かせて探しにったりもした。時には違法な品物を運ぶ豪商の船を襲い、沈めることが
全くなかったわけではないが‥‥。
なにかを行ったあとには必ずといってもいいほどに、近場の港に寄港しては酒場を貸し切って飲んだく
れていた。
正規兵の軍隊ではない。自分たちの意志で、やりたいことをやっているだけの冒険者の集団だ。良い人
ぶりたいわけではない。だから敢えて義賊とは名乗らないのだ、と船長は自慢げに話してくれた。
私はそんな彼らを誇らしげに想いつつ、船の事、戦いの事、陸の上や海の上で気を付けなければいけな
い事、縄の結び方から寝床の神秘に至るまでさまざまなことを彼らから学んだ。船員には女性も居た。
彼女たちも船に所属していた冒険者であった。私は彼女たちから化粧の仕方を学んだ。美貌を得る方法
や、印象強く魅せる方法、酒の扱いや手料理のレシピなども教えてくれた。
私たちは南の海を主な活動範囲としていた。船長曰く、南の海は暖かくて気持ちいいかららしい。たし
かに故郷と比べれば、寒波に奮えることもなく、食べ物も豊富で魚もずっしりと重くデカいものが多
い。皆の服装もずいぶんと薄着であるし、確かに過ごしやすいだろう。
船の暮らしは楽しかった。絶望の記憶が薄れてしまうくらいに楽しかったのだ。だから忘れてしまって
いた。
私は不運の星のもとに生まれているのだということを。あの日、助かったのはほんの少しの幸運でしか
ないということを。
3
あの日、私の村の者は私を除いて一人残らず死んだ。人だけにとどまらず、村で飼っていた犬も鶏もロ
バですらも助からなかった。生き残ったのは私だけだったのだ。
船長があの日、あの場所に来たのは本当に偶然だった。
彼はリバルカに居る知り合いの顔を見に行くために、たまたま北を目指す航路を取っていたそうだ。そ
んな折、倒壊し燃え盛る家屋の煙を目にして、助けに駆けつけてくれたと聞いた。彼のその高潔な精神
と、力強い仲間たちが居なければ、私は怪異たちの腹に収まっていたことだろう。
そんな幸運を、私は忘れてしまっていた。
だからこそ、あんなことになってしまったのだろう。
もっとも、その時の私は知る由もなかったのだけれど。
===========================================================================================
青年期:
私も成人を迎えた。船の仲間たちからは髪を編み込むオシャレな紐をもらった。
南の海の豊富な食べ物と、決して楽とは言えない船上での雑用仕事。最近は参加することも増えてきた
戦いの成果もあって、それなりに筋肉もついてきた気がする。
あれから色々とあった。まず、私は雑用係を卒業し、正式に船の一員として受け入れられた。
船長は冒険者稼業なんてカタギじゃない仕事は強制しない。いつでも船を降りていい、と言ってくれて
いたが私が船を降りることはなかった。幼少期の私にとって、彼はすでに父親同然の存在であり、彼の
力になりたいと思っていたのだ。
私にとって絶望の中の希望の光であった船長への思いはいつしか尊敬へと変わり、尊敬は憧れへと変
わった。彼への強い憧れの心が、恋慕へと変わるのにそれほど時間はかからなかった。‥‥もっとも、
彼は。船長はそれをひどく苦々しい顔で見ていたけれど。
私は女衆たちから肌や髪の手入れを学び、歩き方や声色の調整方法、仲間を鼓舞するための言葉選びな
どを教わった。船に乗った時から女衆に磨き上げられ、色々と仕込まれて育った私は船員たちにもなか
なかの人気で、船長のそばに侍ることにも応援こそされ反対意見は出なかった。やがて副船長に任命さ
れたが、私にとっても彼らにとっても家族であり、船長の連れ子のような扱いで育ったせいもあって、
船員たちとも笑い合い、時に殴り合い、酒を酌み交わす仲として幸せな時間が続いた。
4
転換期:
二十歳を過ぎて半ばに差し掛かった頃だろうか。船長は行き先を私に選ばせてくれるようになってい
た。もしかしたら父親として子の成長を喜び、一人前として認めてくれていたのかもしれない。
ある時、サファグンの群れに襲われている商船を見かけ、それを退治したことがあった。私はいつもの
ように仲間たちに檄を飛ばし、自らも弓を構えて応戦した。船の舵は信頼できるものに任せ、私は船長
と同様に舳先へと向かい、全体を見渡して指示を出しながら、打ち漏らしを射抜いていった。私の役目
は仲間を不意の脅威から守ることであり、私自身が最前線で戦うことではない。仲間の安全を確保する
ことこそが、このころの私の役目だった。
戦いは多少の怪我人は出たものの、死者は出さずに終えることができた。
助けた商船はいたく感謝して、決して少なくない量の謝礼金を渡してきた。しかも、今夜の酒代は持つ
という。私たちは船の修理を理由に彼らとともに近くの港町へと寄港した。
酒場では助けた商人が私たちの冒険者PTをほめちぎってきた。強い酒を勧めてきて、私たちは旨い酒と
上質な肴を大いに楽しんだ。宴は最高の盛り上がりを見せていた。商人も海賊も港町の住人たちも、み
な笑顔で酒を酌み交わしていた。
そんなおり、先ほど助けた商船の主が、ぽろりとこぼした。
それが、はるか孤島に眠るという海神の宝の話だった。
私は決して頭が良いほうではなかった。宗教に造詣が深いわけでもなければ、どこかで学問を修めたわ
けでもない。およそ知識と呼ばれるものは、船の仲間から教わったものがほとんどだった。
そんな私でも、海に関わるいくつかの神の話を耳にしたことはあった。中には気性があらい神や、およ
そ神と呼べるようなものではない異形の怪物の話をあった。
私は酷く嫌な予感がした。
この話はいけない。関わってはいけない。今すぐにここを立ち去るべきだ。
私たちは冒険者で、自分たちの意志で行き先を決める自由で何者にも縛られない存在ではあるが、それ
でも‥‥きっと手を出してはいけないものというのはあるはずだ。
だが遅かった。
商船の主は言った。その宝を得ることが出来れば一国一城の主にもなれるかもしれない。だが常人なら
5
ば恐れを抱きしっぽを巻いて逃げ出すことだろう。だがあのサファグンの大群に挑み、勝利をもぎ取っ
たあなた方ならばできるのではないか?と。まさか、かの有名な冒険者の一団が尻込みしたりなどしな
いだろう?
私は次の瞬間、声を大にして、あたりまえだ! 挑んでやろうじゃないか! と叫んでいた。
強い酒のせいで気が大きくなっていたのだろう。私は先ほどの直感を忘れてしまっていた。
===========================================================================================
そして、あの時がやってきた。
私は海神の宝に挑むことを船長に話した。
船長は渋い顔をしたが、最終的には私の決定に賛同してくれて、船を出すことになった。海神の宝が眠
るというはるか海の孤島への旅は熾烈を極めた。空は荒れ狂い、波は高く、途中で犠牲者もでた。なん
とか島にたどり着くも、半数近くは気力を失ってしまっていた。
私は有志を募り、船長と共に島内の探索へと向かった。そこには海神を祀る神殿が確かにあり、価値こ
そわからないが宝物とよべるような代物を運び出した。
だが、それがいずれかの神の逆鱗に触れたのだろう。あるいは宝は餌であり、獲物がかかるのを怪物は
じっと待っていたのかもしれない。そうして‥‥唐突に海面から立ち上る幾本もの触手が、村が滅んだ
あの日を彷彿とさせた。
天を衝くほどの巨大な触手が放った最初の一撃で、船は半ばで真っ二つに砕けた。
横凪に奮われた巨人の腕かと見まごうばかりの一撃で、団の半分が命を落とした。
そこからは正しく蹂躙でしかなかった。ただただ蹂躙でしかなかった。
私たちは絶対に手を出してはいけないものに、手を出してしまったのだ。
まんまと海の怪物の餌場へと乗り込み、その身を晒してしまったのだろう。
何とか逃げようと、助かろうともがいた。最初の数撃を生き残った全員がちりじりに、砕けた木材につ
かまり、島を離れようとしたが無駄な足掻きだった。海中に引き込まれる者。握るつぶされる者。抉ら
れ息絶える者。まさに地獄絵図だった。絶望というものを描き表せるとすれば、これを言うのだろう
‥‥そう思える光景がそこにはあった。
6
私も逃げようとして、ふと気づいてしまった。
この惨劇を引き寄せたのは自分なのだと。
逃げる足を止めようとしたところで腕を引っ張られた。船長がそこに居た。彼はこうなることを予見し
ていたのだろうか。それでも、私の事を信じてくれたのだろうか。
彼は私の腕をつかみ、引っ張りながら言った。お前だけでも生き延びろ、と。この冒険者PTで一番若い
お前はこんなところで死ぬんじゃない、と。私が引き寄せた不幸だというのに、船長は私を叱るどころ
か、生きろと言った。
その次の瞬間、船長の腹を触手が貫いた。
ゴポリ…と彼の口からあふれる血。触手が引き抜かれた腹は肉もハラワタも食われて喪失していた。
船長は震える声で、私に言った。自分はもう助からない、自分に構わず行け、と。この冒険者PTはここ
で潰えるが、それはお前の責任じゃない。行き先を承諾した船長の責任だ。だからお前が気にすること
はない。いいか…と前置きし、夜空で最も輝く天狼星を表す「メルザーム」の家名を我が子たるお前に
託す、と。なんとしても生き残って、自分だけの仲間を見つけ、その道行きを照らしてやれ、と。そう
告げて、彼はその生涯に幕を閉じた。
私は涙が止まらなかった。
父親を失うのはこれで2度目だった。
1度目は故郷で、せまりくる怪異の暴力によって。2度目は自分の失態のせいで、すべてを巻き込んで
しまったせいで。
私は泣き崩れ、そして見上げれば、この地の全ての命を刈り取った触手が屹立していた。あぁ、次は私
の番なのだ…。
私は海へ向かって走った。
2人目の父親の…いや、ふたりの父親の遺言を守るために、なんとしても生き残るために…だが私にも
触手の一撃は振るわれ、私は荒れ狂う海へと投げ出され、意識を失った。
===========================================================================================
背景設定へ:
どれくらい海をさまよっていたのだろうか。死んでいないのが不思議なくらいだ。
7
気がつくと、私は沼地に打ち上げられていた。体のどこにも傷はなく、立ち上がるのに支障はなかっ
た。
ふらつく頭を振り払い、何が起こったのかを考えてみても、整理はつかなかった。
ただ、ひとつだけわかったことがある。私は、またしても生き残ってしまったのだ。
不幸を呼び込み、関りを持ったすべてを犠牲にして、私はまた、ひとりだけ生き残ってしまった。
同時に、父親の…船長の最後の言葉を思い出した。
「メルザーム」‥‥彼が語った、天狼星を表すという家名。船長として仲間の未来を照らし導いてきた
名前。
そして、自分だけの仲間を見つけ、かれらの道行きを照らしてやれ、と言っていた。
私はまた、絶望に飲まれ、だけれど再び立ち上がることにした。
手元にあった曲がりくねった棒を杖として、父親の遺言を守るために旅立つことにした。
行く当てなどは無い。どうすればいいのかもわからない。
とりあえずは散らばっている遺品を、返す旅に出よう。そのあとどうするかは、その時考えればいいの
だから。
そうして私は、杖をついて歩き出す。脳裏には、守り神として蛇が祀られた暖炉の暖かな火と。そし
て、その傍らに佇む家族たちの姿がチラチラと浮かんでは消えていた。
===========================================================================================

その他の習熟と言語
OTHER PROFICIENCIES & LANGUAGES
【言語】
・共通語の会話と読み書き
・竜語の会話と読み書き
・深淵語の会話と読み書き
・地下共通語の会話と読み書き

【武具類】
・軽装鎧、中装鎧、重装鎧、盾
・単純武器
・軍用武器


【道具類】



【運搬重量】※後日記入
・可搬重量:180ポンド
・荷重制限(移動-10ft):60ポンド
 
貨幣 COINS
プラチナム貨(PP)
 
金貨(GP)
5
エレクトラム貨(EP)
 
銀貨(SP)
 
銅貨(CP)
 

貨幣総重量
0.1
lb.
装備 EQUIPMENT
装備名重量数量
チェイン・シャツ
20
1
シールド+1(聖印取り付け済み)
6
1
★UCスタッフ・オヴ・ザ・パイソン(この杖が変化するものは1本の超大型サイズの触手である。データはジャイアント・コンストリクター・スネークのものを用いる。ただし、これはHPが0となったら気絶し、PCたちと同様に死亡判定を行う。死亡した場合。蘇生魔法をかければ、この杖は再び使用できるようになる。)
4
1
 
 
 
ダガー
1
1
薔薇を1本(ソーン・ウィップの物質要素)BoHへ
 
 
 
 
 
探検家パック(重量:5+7+1+1+1*10+2*10+5+5=54/背負い袋、携帯用寝具、携帯用炊事用具、ほくち箱、松明10本、保存食10日分、水袋、麻のロープ50ft)BoHへ
54
 
※聖印/紋章
-
1
〈背負い袋〉内
 
 
┗上等な服(船長のような豪華な服)BoHへ
6
 
┗財布、亡くなった船員たちの遺品
 
 
 
 
 
ポーション・オヴ・ヒーリング(募集レギュ)
0.1
1
ポーション・オヴ・ヒーリング(購入/拾得分)-1+1
0.1
0
バッグ・オヴ・ホールディング
15
1
 
 
 
普通の服
3
1
 
 
 
★リング・オヴ・プロテクション(同調)
 
1
★パール・オヴ・パワー(同調)
 
1
 
 
 
 
 
 
※トレントとの友誼として受け取った「★ワンド・オヴ・ウォー・メイジ」/長老の枝をサーシャに貸与中
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

貨幣・装備総重量
49.3lb.

特徴・特性 FEATURES & TRAITS
【PC能力値計算/36pt作成】

能力値  :ベース+種族+成長/特技+その他補正 → 結果
【筋力】 :12+0+0+0 → 12
【敏捷力】:14+0+0+0 → 14
【耐久力】:14+0+0+0 → 14
【知力】 :08+0+0+0 → 08
【判断力】:15+1+0+1 → 17
【魅力】 :15+1+0+0 → 16

===================================

【種族特徴】
《ヒューマン》
・体格:中型
・移動速度:30ft
・言語:共通語、任意1つ「竜語」

《バリアント作成》
・能力値上昇:判断力+1、魅力+1
・技能1つ「知覚」
・特技1つ「激励する指揮官」
 ┗同意する6体までのクリーチャーにレベル+魅力修正値の一時的hpを与える/小休憩毎に1回まで


===================================
【背景:異貌のものの巡礼者】

特徴:貪るもの
君はこの星にあるものすべてについて、
食べられるか、食べられないか、瞬時に判断することができる。
これにより、君はほぼあらゆる場所において、水と食料を調達することができる。
君が1時間の時間を費やせば、10人分の水と食料を確保できる。


技能:〈自然〉、〈生存〉
特技:《妖術のたしなみ》(ターシャ本)⇒「奇怪なる精神力」

言語習熟:深淵語、地下共通語
装備:上等な服(船長のような豪華な服)、スタッフ・オヴ・ザ・パイソン(この杖が変化するものは1本の超大型サイズの触手である。データはジャイアント・コンストリクター・スネークのものを用いる。ただし、これはHPが0となったら気絶し、PCたちと同様に死亡判定を行う。死亡した場合。蘇生魔法をかければ、この杖は再び使用できるようになる。)、金貨5枚の入った財布。小さなナイフや、珍しいコインなど、船員たちの遺品いくつか


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【クレリック1レベル/黄昏の領域】
ヒットダイス:1d8
《習熟》
鎧:軽装鎧、中装鎧、盾、(領域:+重装鎧)
武器:単純武器、(領域:+軍用武器)
道具:なし
セーヴィングスロー:判断力、魅力
技能:看破、宗教

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《装備品》
・ウォーハンマー(1d8/両用1d10)
・単純武器1つ:ダガー1本(1d4/投擲20ft、妙技)
・チェインメイル(AC16)
・探検家パック
・シールドと聖印

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《呪文発動》
・初級呪文:3つ
ガイダンス、ライト、セイクリッドフレイム

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・呪文の準備と発動/呪文:4つ
(クレリック1+判断力3)

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・呪文発動能力値:判断力
・儀式発動
・呪文発動の焦点具:聖印

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《信仰の領域》
・黄昏の領域/信仰神:The Current(カレント)
・領域呪文
1:スリープ、フェアリーファイア
2:シー・インヴィジビリティ、ムーンビーム
3:オーラ・オヴ・ヴァイタリティ、レオムンズ・タイニィ・ハット

・習熟追加:軍用武器、重装鎧

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《夜の目》
・300フィートの暗視
・判断力修正値(3体)までに1時間付与/大休憩
・呪文スロット消費でリセット可能

《用心の祝福》
・同意するクリーチャー1体のイニシアチブに有利を与える
・再使用もしくはイニシアチブを振ったら効果終了
・回数制限なし/1アクション
・基本的に常時自分に付与を継続


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2レベル:
神性伝導/黄昏の領域/アクション/小休憩ごとに2回
・半径30ft/1分持続/無力状態になるまで
・「1d6+クレリックレベル」点の一時HPを付与
・恐怖か魅了状態のうち、効果一つを解除

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4レベル:
能力値上昇⇒特技「技能の達人(ターシャ)」
・能力値上昇1つ:判断力+1
・技能習得1つ:医術
・習熟強化1つ:生存を選択


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6レベル:
夜の歩み
・ボーナスアクション/習熟ボーナス回/大休憩
・薄暗い光または暗闇の中にいるとき
・1分の間、歩行移動速度に等しい飛行移動速度を魔法的に得る

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呪文 SPELLS

呪文発動クラス
SPELLCASTING CLASS
クレリック3
呪文発動能力値
SPELLCASTING ABILITY
【判】
対呪文セーヴ難易度
SPELLSAVE DC
14
呪文攻撃ボーナス
SPELLATTACK BONUS
6

0レベル初級呪文 CANTRIP
呪文名
ガイダンス
ライト
セイクリッド・フレイム
メンディング
 
 
 
 
 
 
 
1レベル呪文
準備
済み
スロット合計
c4
使用済みスロット
準c6+3
ヒーリング・ワード
シールド・オヴ・フェイス
 
セレモニー
コマンド
ガイディング・ボルト
サンクチュアリ
ディテクト・マジック
キュアウーンズ
 
※フェイぢから:ブレス
※領域:スリープ
※領域:フェアリファイア
 
2レベル呪文
準備
済み
スロット合計
c3
使用済みスロット
 
エイド
オーギュリティ
レッサー・レストレーション
サイレンス
プロテクション・フロム・ポイズン
 
 
 
 
 
※フェイぢから:ミスティステップ
※領域:シー・インヴィジビリティ
※領域:ムーン・ビーム
 
3レベル呪文
準備
済み
スロット合計
c3
使用済みスロット
 
センディング
デイライト
ディスペル・マジック
リムーヴ・カース
マスヒーリングワード
 
 
 
 
 
 
※領域:オーラ・オヴ・ヴァイタリティ
※領域:レオムンズ・タイニィ・ハット
 
4レベル呪文
準備
済み
スロット合計
 
使用済みスロット
 
デスウォード
 
 
 
 
 
 
 
 
 
※領域:オーラオブライフ
※領域:グレーターイヴィジビリティ
 
5レベル呪文
準備
済み
スロット合計
 
使用済みスロット
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
6レベル呪文
準備
済み
スロット合計
 
使用済みスロット
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
7レベル呪文
準備
済み
スロット合計
 
使用済みスロット
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
8レベル呪文
準備
済み
スロット合計
 
使用済みスロット
 
 
 
 
 
 
 
 
 
9レベル呪文
準備
済み
スロット合計
 
使用済みスロット