彼はオルヌルス家に生まれてから100歳の誕生日まで実家であるタイダル・エンバランス領の内で過ごした。幼名をティアーという。
この領地は海岸にあり、海とその幸をもたらす海神：シー・スワロー(海をも飲み込むもの)を信仰している小さな領地だ。海で生きる者たちにとっては海の吉凶を占うことのできるこの領土は人気があった。周辺地域では、海難事故、海での失踪は「海神の怒り」として呼ばれていて、畏れと敬意をもって信仰されている。

彼は幼いころから几帳面で、何かにつけて物事を整理し、記述し、収集することが好きであった。エルフにしては珍しく幼いころは様々なことに挑戦し、成人するまでに外からやってくる船乗りたちの様々な物語を収集、編纂していた。
成人までにはさすがに何もかもに興味をひかれることはなくなったが、それでも新しいこと、珍しいことには基本的に興味を示す。

知識。彼にとって知識は宝だ。これを集め、整理し、見返すことがカイルドリムにとってのライフワークだ。

海神：シー・スワロー(海をも飲み込むもの)。成人の儀式の際、彼はシー・スワローからのお告げを聞いた。
「お前は、この世界を渡り、命ある限りその伝承と奇怪な物語を蒐集せよ。その物語が我のさらなる力の解放の一助になるだろう」
※成人の儀式は、シー・スワローの加護を得るため、沖合の、シー・スワローの聖地と呼ばれる海底80ftにある家紋の指輪を取りにいかなければならない。この指輪をとってきたものが、シー・スワローと契約を果たし、晴れてタイダル・エンバランス領の貴族として認められた成人となる。

頭が固い。柔軟な発想があまり出てくるタイプではない。また、物語や、見分、街中で聞いた話をそのまま鵜呑みにする傾向があり、だまされやすく、ほだされやすい。(知力12)。それでいながら、厳格な性格のため、他人にもそれらの几帳面さを押し付ける面もあるが、たいていの場合、カイルドリムがひどい目にあってことが終わることが多い(筋力9)

「カイルドリム！お前、海底でシー・スワローのお告げを聞いたというのは本当か！？」
同じく成人の儀に参加していた友人エルダンが興奮気味に声をかけてくる。
「『お前は、この世界を渡り、命ある限りその伝承と奇怪な物語を蒐集せよ。その物語が我のさらなる力の解放の一助になるだろう』・・・だそうだ」
「すごいじゃないか！！さすが、タイダル・エンバランスの総大将オルヌルス家の跡取りだな！」
カイルドリムは髪についた水を布でふき取りながら興奮する友人とは対照的に、冷静な気持ちでいた。
(・・・シー・スワロー様が、俺に物語の収集をさせる？どういった意図があるのだ？)
シー・スワロー様の伝記はこの領内のすべて書物をあさり、自分の部屋の本棚にしまい込んでいる。その中に、シー・スワロー様が全知全能であるという記述以外、見つけたことなど一切なかった。
街の誰に聞いても、賛美の声と畏れで扱われるシー・スワロー様が新たな力を求めている。そしてそれを俺に頼んでくる。

現実感を感じられなかった。

「そのことをもう父上様には話したんだろう？ということはお前も各地を旅することになるのかぁ。寂しくなるな悪友！！」
「・・・ああ。そうか」
シー・スワロー様の洗礼を受けた貴族であるエルフは、ここから先50年にわたって旅を通じ、シー・スワロー様へ捧げる各地の海の塩を集めて歩かなければならない。各地の塩を持ち帰り、それをシー・スワロー様の海に流すことが我々オルヌルス家の、ひいてはこの領土のルールとなっていた。
(だがその伝承、本当に正しいのか？)
何年も、何世代も繰り返された儀式。ならばシー・スワロー様のさらなる力とは？
カイルドリムはこんな身内に転がっていた謎に今まで気づかなかったことに腹が立ってきていた。

「そうだな。50年。短い間だ。それまでに。お告げの真実を見つけて戻ってくるんだ」
「フ、お前によく合ったお告げだな。さすがはシー・スワロー様だ」

そうだ。カイルドリムは思った。
これは非常に自分向きの仕事じゃないか。
外の世界でシー・スワロー様以外のすべてを集める。そしてシー・スワロー様をさらに強く偉大なものにする。

いてもたってもいられなくなったカイルドリムはその3日後、両親に見送られ、初めて外の世界へと旅立っていった。

ショートソード

　

1

ダガー

　

2

ライト・クロスボウ

　

1

ボルト

　

20

秘術焦点具(オルヌルス家の徽章が入った指輪)

　

1

レザーアーマー

　

1

ローブ

　

1

上等な服

　

1

学者バック

　

　

背負い袋

　

1

-フルート

　

1

-地図製作道具

　

1

-ポータブル・ドラゴンチェス一式

　

1

-学問書

　

1

-インク1ビン

　

1

-ペン

　

1

-羊皮紙

　

1

-砂の入った袋

　

1

-小さなナイフ

　

1

-家系図

　

1

麻ロープ(50ft)

　

1

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

能力値:15/14/9/18/11/15

基礎:エルフ
・能力値上昇:敏捷力+2
・年齢:126歳
・身長:172cm/体重:55kg
・移動速度30ft
・暗視:「薄暗い」場所を60ftまで「明るい」ように見通し、「暗闇」を60ftまで「薄暗い」空間として見る。/白黒の濃淡のみ見えて色彩はこの状態では見えない。
・鋭敏感覚:知覚判定に習熟
・フェイの血筋:魅了効果のセーヴ判定に有利。魔法の効果で眠らせることはできない。
・トランス:睡眠を必要としない。4時間の休憩で大休憩相当の休憩を行い、その間精神鍛錬を行う。
・共通言語とエルフ語に習熟
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亜種族:ハイ・エルフ
・能力値上昇:知力+1
・エルフの武器訓練:ロングソード/ショートソード/ショートボウ/ロングボウに習熟
・初級呪文:ウィザード呪文から1つ初級呪文を修得。この判定には知力を用いる。
・追加言語:奈落語の読み書き
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貴族
習熟：説得/歴史/ドラゴンチェス/原始語
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クラス：ウォーロック(PHB.55)
・装備品:軽装鎧/単純武器
・技能：捜査/魔法学
・セービングスロー：判断力/魅力
この世ならざる契約者：ファゾムレス
契約による呪文(PHB.56)
深淵の触手
実体なき魔法の触手を召喚する。習熟ボーナス回使える(大休憩回復)
見ることのできる60ft以内の1点に長さ10ftの触手を召喚する。
再使用or1分の経過で消滅する。
召喚タイミングで周囲10ftの範囲のクリーチャーに1回の近接呪文攻撃を行うことができる。ヒットで1d8冷気ダメージ+移動速度が10ft低下する。
自分のターンのBAで最大30ftまで移動させることができ、1回攻撃が行える
海の恩恵
水泳移動40ft/水中呼吸

マインド・スリーヴァ― (TCE116)

エルドリッチ・ブラスト(PHB224)

　

メッセージ/ハイエルフの効果(PHB282)

　

　

　

　

　

　

アームズ・オブ・ハダル(PHB213)

へクス(PHB277)