装備品 |
アイテム | 重量 |
背負い袋(空) 2gp 合計43ポンド |
2 |
携帯用寝具 1sp |
5 |
火打ち石と打ち金 1gp |
0 |
保存食(10日分) 5gp |
10 |
水袋2つ 2gp |
8 |
ロープ(絹・50フィート) 10gp |
5 |
陽光棒2つ 4gp |
2 |
小ビン(インク/ポーション用)×2 2gp |
0 |
小ビン(インク・1オンス入り) 9gp |
0 |
ペン 1sp |
0 |
羊皮紙(10枚) 2gp |
0 |
紙(10枚) 4gp |
0 |
チョーク(2本) 2cp |
0 |
地図/巻物入れ 1gp |
0.5 |
石鹸(1ポンド) 5sp |
1 |
鏡(小さな鋼鉄製のもの) 10gp |
0.5 |
金槌 5sp |
2 |
ピトン4本 4sp |
2 |
盗賊道具(高品質) 100gp |
2 |
遮光ゴーグル10gp |
0 |
ベルトポーチ(空) 1gp |
0.5 |
楽器(鍵盤楽器) 5gp |
3 |
油×4 5sp |
4 |
呪文構\成要素ポーチ 5gp |
2 |
足止め袋×0 |
0 |
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|
耐火材×1 |
0 |
クローク・オヴ・レジスタンス+2 |
0 |
ストーンミスト・クローク3500gp霧発生・隠密+5 |
0 |
エレメンタル・アース・ベルト24000gp |
3 |
ミュールバック・コーズ・ヘッドバンド 1500gp |
0 |
ヘッドバンド・オヴ・アリュアリング・カリズマ+2 4000gp |
0 |
ドレイクベイン・ホーン |
0 |
ブーツ・オヴ・ストライディング・アンド・スプリンギング |
1 |
ヴォラタイル・ヴェイポライザー(錠剤をポーションに入れると10ft半径の雲に代わって内部全員に効果) |
0 |
キュア・モデレット・ポーション |
0 |
レッサー・メタマジック・ロッド・オヴ・クイッケン |
0 |
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0 |
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0 |
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0 |
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0 |
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0 |
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0 |
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0 |
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運搬重量の合計 (硬貨含) |
123.16 |
所持金 |
銅貨(cp) |
8 |
銀貨(sp) |
3 |
金貨(gp) |
47 |
白金貨(pp) |
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軽荷重 |
66 |
頭上に持ち上げる =最大荷重 |
200 |
中荷重 |
133 |
地面から持ち上げる =最大荷重x2 |
400 |
重荷重 |
200 |
押し引き =最大荷重x5 |
1000 |
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特技 |
《イニシアチブ強化》(戦闘) Improved Initiative
イニシアチブ判定に+4のボーナスを得る。
《持続する呪芸》
Extra Performance
“バードの呪芸”のボーナス及びペナルティは、呪芸の終了後2ラウンドの間持続する。間合いや特別な状態といったそれ以外の要素については、通常通りの持続時間となる。君がこの持続時間に新しい呪芸を使用したなら、以前の呪芸によって持続している効果は直ちに終了する。
《呪文熟練/心術》
Spell Focus
選択した魔法系統の呪文を発動する場合、それに対して行われるすべてのセーヴィング・スローのDCは+1される。
《上級呪文熟練/心術》
Greater Spell Focus
選択した魔法系統の呪文を発動する場合、それに対して行われるすべてのセーヴィング・スローのDCは+1される。このボーナスは《呪文熟練》によるボーナスと累積する。
《悲運の葬送歌強化》
Improved Dirge of Doom
利益:悲運の葬送歌の有効距離は60フィートに伸びる。加えて他の効果のためにクリーチャーが怯え状態であるなら、君の悲運の葬送歌の効果により、そのクリーチャーは恐れ状態に変化する。この利益を用いても、たとえ他の効果から既に恐れ状態のクリーチャーを恐慌状態にすることはできない。この特技の効果を受けると、クリーチャーは以後24時間の間この効果を受けない。(更新)
《呪文先鋭化》(呪文修正) Piercing Spell
利益:君が目標に対し《呪文先鋭化》された呪文を発動するとき、目標の呪文抵抗を通常より5低いものとして扱う。《呪文先鋭化》された呪文は、本来のレベルより1レベル高い呪文スロットを使用する。 |
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特殊能力 |
暗視60ft
威嚇:[威圧]判定に+2の種族ボーナス。
オークの血:人間とオークの両方として扱われる。
獣性:[知覚]判定に+2の種族ボーナス。
都市育ち:ウィップとロングソードに習熟。[知識:地域]判定に+2の種族ボーナス。
言語:共通語、オーク語、巨人語、ゴブリン語、奈落語、竜語。
武器と防具の習熟:バードは単純武器全てに加え、ウィップ、ショート・ソード、ショートボウ、レイピア、ロングソード、サップに習熟している。バードは軽装鎧と盾(タワー・シールドを除く)にも習熟している。バードは軽装鎧を着用し、盾を使用している状態で、通常の秘術呪文失敗確率を被ることなくバード呪文を発動できる。ただし、中装鎧や重装鎧を着用している時に動作要素の必要な呪文を発動する場合は、他の秘術呪文の使い手と同様に秘術呪文失敗率を被る。マルチクラスのバードも、他のクラスから得た秘術呪文を発動する際には、通常の秘術呪文失敗率を被る。
呪文/Spells:バードの発動する呪文は秘術呪文であり、“呪文リスト”の項にあるバードの呪文リストから選択する。バードは修得している呪文をどれでも、事前の準備なしに発動できる。すべてのバード呪文には音声要素(歌、物語、音楽)が含まれている。呪文を修得および発動するためには、バードは10+その呪文レベルに等しい【魅力】能力値を有していなければならない。バードの呪文に対するセーヴィング・スローの難易度は、10+呪文レベル+バードの【魅力】修正値である。
他の呪文の使い手と同様、バードは各呪文レベルの呪文を、1日に一定の回数ずつしか発動できない。1日に発動できる呪文の数は、表“バード”に記されている。高い【魅力】能力値を持つならば、バードは1日の呪文数にボーナス呪文数を加えることができる(表“能力修正値およびボーナス呪文”を参照)。
バードの呪文の選択肢は、極めて限られている。バードはプレイヤーが選択した4つの0レベル呪文および2つの1レベル呪文を修得した状態でゲームを開始する。レベルの上昇に従って、バードは表“バードの修得呪文数”に従って、いくつかの呪文を新しく修得していく(“1日の呪文数”と異なり、バードの“修得呪文数”は【魅力】の影響を受けない。表“バードの修得呪文数”に記された値で固定される)。
クラス・レベル5およびそれ以後3レベル毎に(8、11という具合に)、バードは修得済みの呪文1つを代償にして、新たな呪文1つを修得するかどうかを選択できる。要するに、修得済みの呪文1つを“忘れ”、新たな呪文と入れ替えるわけである。新たな呪文は入れ替える呪文と同レベルでなければならず、なおかつバードが発動できる1番高い呪文レベルより1レベル以上低くなければならない。呪文の入れ替えは、規定のクラス・レベルに達するごとに1つずつしかできない。なおかつ、呪文を入れ替えるかどうかの決定は、そのクラス・レベルで新たに修得する呪文の選択と同時に行なわねばならない。
前述の通り、バードは事前に呪文を準備する必要がない。バードは修得している好きな呪文を、その呪文レベルの1日の呪文数を使いきっていない限り、好きな時に発動できる。
バードの知識(変則)/Bardic Knowledge:バードはクラス・レベルの半分(最低1)をすべての〈知識〉技能判定に加算し、また修得していない〈知識〉技能\についても技能判定を行なうことができる。
呪芸/Bardic Performance:バードは〈芸能〉の技能\を用いて周囲に魔法的効果を発生させることができる(望むなら自分自身にも効果を及ぼせる)。バードはこの能力を1日に4+【魅力】修正値に等しいラウンド数、使用することができる。1レベル以降、クラス・レベルが1レベル上昇するごとに、バードは1日に呪芸を使用できるラウンド数を2ラウンドずつ延長できる。毎ラウンド、バードはそのクラス・レベルに応じて、習得している呪芸のいずれかひとつを演じることができる。
1つの呪芸の効果を開始するのは1回の標準アクションであるが、それを毎ラウンド維持するのはフリー・アクションとして行なえる。呪芸の効果を変更するには、バードはそれまでの呪芸を止め、1回の標準アクションとして新たな呪芸を開始しなければならない。バードの呪芸は中途で途切れることはないが、バードが殺されるか、麻痺するか、朦朧状態になるか、気絶するか、あるいは毎ラウンドの呪芸を維持するためのフリー・アクションを取ることを妨げられると、即座に終了する。バードは同時に複数の呪芸を演じることはできない。
7レベル時には、バードは呪芸の開始を標準アクションではなく移動アクションとして行なうことができる。また、13レベル時には即行アクションとして呪芸を開始することができる。
各々の呪芸は、音声要素と視覚要素のいずれか、あるいは両方を有する。
聴覚喪失状態のバードは、音声要素のある呪文を発動する場合と同様に、20%の確率で音声に依存した〈芸能〉技能を用いる呪芸の使用に失敗してしまう。盲目状態のバードは、50%の確率で視覚に依存した〈芸能〉技能を用いる呪芸の使用に失敗してしまう。失敗した場合も、1日の使用回数制限に数える。
呪芸が音声要素を有していた場合、目標が呪芸の影響を受けるには、バードの演奏が聞こえなければならない。また、これらの効果の多くは(説明に記載されているように)言語に依存する。聴覚喪失状態のバードは、20%の確率で音声要素を有する呪芸の使用に失敗してしまう。失敗した場合も、1日の使用回数制限に数える。聴覚喪失状態のクリーチャーは、音声要素を有する呪芸に完全耐性を有する。
呪芸が視覚要素を有していた場合、目標が呪芸の影響を受けるには、バードに対して視線が通っていなければならない。盲目状態のバードは、50%の確率で視覚要素を有する呪芸の使用に失敗してしまう。失敗した場合も、1日の使用回数制限に数える。盲目状態のクリーチャーは、視覚要素を有する呪芸に完全耐性を有する。
打ち消しの調べ(超常)/Countersong:バードは1レベル時点で、音に依存した魔法効果を相殺する方法を学ぶ(音声要素があるだけの呪文は、これに含まれない)。打ち消しの調べを1ラウンド使用するごとに、バードは〈芸能:歌唱〉、〈芸能:管楽器〉、〈芸能:弦楽器〉、〈芸能:鍵盤楽器〉、〈芸能:打楽器〉のいずれかの判定を行なう。バードの30フィート以内にいる、[音波]や[言語依存]の魔法攻撃の影響を受けているクリーチャーは、自分がロールしたセーヴィング・スローの結果とバードの〈芸能〉判定の結果を比べ、どちらか高いほうをそのセーヴの結果とすることができる(この対象にはバード自身も含まれる)。すでに持続時間が“瞬間”でない[音波]や[言語依存]の魔法攻撃を受けているクリーチャーが打ち消しの調べの効果範囲内にいる場合、そのクリーチャーは打ち消しの調べを1ラウンド聞くごとに1回、その魔法効果に対して再度セーヴを行なうことができる。ただし、そのセーヴの結果には、バードの〈芸能〉判定の結果を用いなければならない。打ち消しの調べはセーヴをすることができない効果に対しては何の効果もない。打消しの調べは音声要素に依存する。
散逸の演技(超常)/Distraction:バードは1レベル時点で、自身の演技でもって視覚に依存した魔法効果を相殺することができる。散逸の演技を1ラウンド使用するごとに、バードは〈芸能:演劇〉、〈芸能:お笑い〉、〈芸能:舞踏〉、〈芸能:朗誦〉のいずれかの判定を行なう。バードの30フィート以内にいる、幻術(紋様)や幻術(虚像)の魔法攻撃の影響を受けているクリーチャーは、自分がロールしたセーヴィング・スローの結果とバードの〈芸能〉判定の結果を比べ、どちらか高いほうをそのセーヴの結果とすることができる(この対象にはバード自身も含まれる)。すでに持続時間が“瞬間”でない幻術(紋様)や幻術(虚像)の魔法攻撃を受けているクリーチャーが散逸の演技の効果範囲内にいる場合、そのクリーチャーは散逸の演技を1ラウンド見るごとに1回、その魔法効果に対して再度セーヴを行なうことができる。ただし、そのセーヴの結果には、バードの〈芸能〉判定の結果を用いなければならない。散逸の演技はセーヴをすることができない効果に対しては何の効果もない。散逸の演技は視覚要素に依存する。
恍惚の呪芸(超常)/Fascinate:バードは1レベル時点で、自身の芸能\の力でもって1体以上のクリーチャーを恍惚状態にすることができる。恍惚状態にするクリーチャーはバードの90フィート以内にいて、視覚と聴覚の両方でバードを知覚でき、なおかつバードに注意が向いていなければならない。また、バードもそのクリーチャーを見ることができなければならない。付近で戦闘が行なわれたり、その他の危険にさらされるなどして注意が他に向いていたりする場合も、この能力は働かない。バードはこの能力を1回使用することにより、クラス・レベル1の時に1体、以降3レベル毎に+1体のクリーチャーを目標にすることができる。
効果範囲内にいるクリーチャーはそれぞれ、意志セーヴ(DC10+バード・レベルの1/2+バードの【魅力】修正値)を行い、成功すれば効果は無効化される。クリーチャーが意志セーヴに成功した場合、以後24時間、そのバードは同一クリーチャーを恍惚状態にする試みをすることができない。セーヴィング・スローに失敗した場合、そのクリーチャーはバードが芸能を繰り広げ続けている間、静かに座ってそれに見入ってしまう。恍惚状態にある間、目標は〈知覚〉のような、反射的対応として行なう技能判定に−4のペナルティを受ける。何か潜在的な脅威が生じた場合、目標は再びセーヴィング・スローを行なう。明白な脅威、たとえば誰かが武器を抜いたり、呪文を発動したり、目標に対して遠隔武器の狙いを付けたりした場合は、自動的に呪芸の効果は破られる。
恍惚の呪芸は心術(強制)、[精神作用]の能力である。恍惚の呪芸の機能は、音声要素および視覚要素に依存する。
勇気鼓舞の呪芸(超常)/Inspire Courage:バードは1レベル時点で、自身の芸能でもって味方(自分自身を含む)の勇気を鼓舞し、恐怖をうち払い、戦闘能力を向上させることができる。この作用を受ける仲間は、バードの芸能を知覚することができなければならない。作用を受けた仲間は(魅惑)および[恐怖]効果に対するセーヴィング・スローに+1の士気ボーナスと、攻撃ロールおよび武器ダメージ・ロールに+1の技量ボーナスを得る。レベル5の時点および、以後6レベル毎に、このボーナスは+1ずつ増加していき、最大で17レベル時の+4となる。勇気鼓舞の呪芸は[精神作用]の能力である。勇気鼓舞の呪芸には音声要素と視覚要素のどちらでも使用できる。ただし、バードは自身の芸能を演じ始める前にどちらの要素を使用するか決定せねばならない。
自信鼓舞の呪芸(超常)/Inspire Competence:クラス・レベル3以上に達したバードは、自身の芸能の力でもって味方1人の作業の成功率を高めることができる。味方はバードの30フィート以内にいて聴覚によってバードを知覚できなければならない。味方はバードが芸能を繰り広げるのを聴き続けている間、1種類の技能判定について+2の技量ボーナスを得る。このボーナスは3レベル以降、バードのクラス・レベルが4上昇するごとに+1ずつ増加していく(7レベル:+3、11レベル時:+4、15レベル時:+5、19レベル時:+6)。ただし、〈隠密〉等の特定の技能、およびGM判断によって使用できないとされた場合、この能\力は機能しない。バードは自分自身に自信鼓舞の呪芸を用いることはできない。自信鼓舞の呪芸は音声要素に依存する。
示唆の詞(擬呪)/Suggestion:クラス・レベル6以上に達したバードは、すでに恍惚の呪芸によって恍惚状態にしてあるクリーチャーに対して、サジェスチョンと同じ効果を及ぼすことができる。この能力を使用しても、恍惚の呪芸の効果が中断されることはないが、この能力の起動には(恍惚の呪芸を維持するためのフリー・アクションに加えて)1回の標準アクションが必要である。バードはその芸能を途切れずに続けている間、特定のクリーチャーに対して複数回この能力を使用することができる。
示唆の詞の使用は、バードの呪芸の1日の使用回数制限に数えない。意志セーヴ(DC10+バード・レベルの1/2+バードの【魅】修正値)に成功すれば、この効果を無効化できる。この能力は1体のクリーチャーにしか効果がない。示唆の詞は心術(強制)、[精神作用]、[言語依存]の能力であり、音声要素に依存する。
悲運の葬送歌(超常)/Dirge of Doom:クラス・レベル8以上に達したバードは、自身の芸能の力でもって敵の心の中に何かに恐れおののく感覚をはびこらせ、怯え状態にする。この能力の影響を受けるには敵はバードの30フィート以内にいて、バードが芸能を繰り広げるのを視覚および聴覚によって知覚できなくてはならない。この効果は敵がバードから30フィート以内の範囲におり、バードが芸能を繰り広げ続けている限り持続する。この芸能によっては、そのクリーチャーがすでに他の効果によって怯え状態になっている場合でも、目標を恐れ状態や恐慌状態にすることはできない。悲運の葬送歌は[精神作用][恐怖]の効果であり、音声要素と視覚要素の両方に依存する。
武勇鼓舞の呪芸(超常)/Inspire Greatness:クラス・レベル9以上に達したバードは、自身の芸能の力でもって自分自身または30フィート以内にいる同意する味方1体の武勇を鼓舞し、戦闘能力を高めることができる。レベル9以降3レベル毎に、バードが1回の呪芸の使用で目標にできる味方が1体ずつ増加する(最大、レベル18時の4体まで)。武勇鼓舞の呪芸が効果を発揮するには、目標すべてはバードを視覚および聴覚で知覚できなければならない。武勇を鼓舞されたクリーチャーは2ボーナス・ヒット・ダイス(d10)と、それに相応した(ボーナス・ヒット・ダイスに、目標の【耐久力】修正値を適用した)量の一時的ヒット・ポイント、攻撃ロールへの+2技量ボーナス、頑健セーヴへの+1技量ボーナスを得る。このボーナス・ヒット・ダイスは呪文の効果を判断する際に通常のヒット・ダイスとして数える。武勇鼓舞の呪芸は[精神作用]の能力であり、音声要素と視覚要素の両方に依存する。
初級秘術呪文/Cantrips:バードは表“バードの修得呪文数”上の“修得呪文数”の項目に記載されているとおりの、一定数の初級秘術呪文、すなわち0レベル呪文をいくつか知っている。これらの呪文は他の呪文と同様に発動できるが、いかなる呪文スロットを消費することもなく、再度使用することができる。
万能\なる芸(変則)/Versatile Performance:クラス・レベル2に達した時点で、バードは1種類の〈芸能〉技能を選択することができる。そしてその〈芸能〉に関連する技能のボーナスの代わりに、その〈芸能〉技能ボーナスを使用することができる。この方法で入れ替えを行なった場合、バードはクラス技能のボーナスを含む〈芸能〉技能の合計を、関連する技能のボーナスとして(その技能を修得しているかどうか、クラス技能であるかどうかに関わらず)用いることができる。6レベル以降、4レベル上昇するごとに、バードは追加で1つの〈芸能〉種別を、入れ替えに用いる技能として選択することができる。
〈芸能〉種別およびそれに関連する技能\は以下のとおり:演芸(〈はったり〉、〈変装〉)、お笑い(〈威圧〉、〈はったり〉)、歌唱(〈真意看破〉、〈はったり〉)、管楽器(〈交渉〉、〈動物使い〉)、弦楽器(〈交渉〉、〈はったり〉)、鍵盤楽器(〈威圧〉、〈交渉〉)、打楽器(〈威圧〉、〈動物使い〉)、舞踊(〈軽業〉、〈飛行〉)、朗誦(〈交渉〉、〈真意看破〉)
2Lv時、芸能(鍵盤楽器)を選択。
6Lv時、芸能(歌唱)を選択。
10Lv時、芸能(お笑い)を選択。
熟達者(変則)/Well-Versed:クラス・レベル2に達した時点で、バードは他のバードの呪芸、および[音波]効果に対して抵抗を持つようになる。バードは、バードの呪芸、[音波]および[言語依存]の効果に対するセーヴィング・スローに+4のボーナスを得る。
博識(変則)/Lore Master:クラス・レベル5に達した時点で、バードはさまざまな知識に精通するようになり、バードがランクを有するすべての〈知識〉判定について出目10ができるようになる。出目10を選択せずに、通常通り判定を行なうこともできる。さらに、1日に1回、1回の標準アクションとして、〈知識〉判定に出目20することが可能になる。このときの〈知識〉の種別はどれでも構\わない。5レベル以降、6レベル上昇する毎に、この能力を1日に使用できる回数は1回ずつ増加し、最大で17レベル時の1日3回となる。
何でも屋(変則)/Jack-of-All-Trades:クラス・レベル10の時点で、バードは修得が必要な技能であっても使用することが可能になる。さらに、16レベルの時点で、すべての技能がクラス技能として扱われるようになる。19レベルの時点で通常それが許可されないような場合であっても、すべての技能判定に出目10を選択することが可能になる。
《以下は特徴》
〔流浪の子〕(都市):君は君の社会での追放者や無法者として育ち、都市環境で食料を探し、生き残る術を学んだ。君は以下の技能の中からいずれか1つ選択する:〈装置無力化〉、〈手先の早業〉。君が選んだ技能\は+1の特徴ボーナスを得て、常にクラス技能として扱う。
〈装置無力化〉を選択。
巨人殺しの子孫 / Giantslayer Scion:巨人の的と大立ち回りをしたという、有名な先祖の話を聞いて君は育った。祖先の名前を口にすれば屈強な巨人の戦士すらもその心に恐怖を抱くほど。君は先祖の足跡を追いかけると決意した。君は(巨人)の副種別を持つ自分より大きなクリーチャーに対して、〈威圧〉判定にペナルティを受けない。君は(巨人)の副種別を持つクリーチャーに対して[恐怖]に基づく効果を使用する際、DCに+1の特徴ボーナスを得る。 |
経験点 |
次のレベル |
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呪文 |
《初級秘術呪文》
ゴースト・サウンド
Ghost Sound/幻の音
系統:幻術(虚像)
発動時間:1標準アクション
構\成要素:音声、動作、物質(羊毛ひとつまみ、あるいは蝋の小さなかたまり一個)
距離:近距離
効果:実体のない音
持続時間:1ラウンド/レベル(解除可)
セーヴィング・スロー:意志・看破;呪文抵抗:不可
ゴースト・サウンドを使えば、術者はある程度の音量の音を作り出すことができ、音を高めるのも静めるのも近づかせるのも一箇所に留まらせるのも自由である。術者は呪文の発動時にどんな種類の音を出すかを決める。それ以後に音の基本的な性格を変えることはできない。
音量は術者のレベルに従い、術者レベルごとに、通常の人間4人ぶんの音を出せる(最大40人ぶん)。これにより話し声、歌声、叫び声、歩いたり行進したり走ったりする足音を作り出せる。ゴースト・サウンド呪文の生み出す音は、音量上限以内なら事実上どんな種類の音でもよい。たとえば、ラット(ネズミ)の群が走り回りちゅうちゅう鳴く声は、おおむね8人の人間が走り叫ぶのに相当する。ライオンの咆える声は人間16人ぶん、ドラゴンの咆哮は32人ぶんに相当する。ゴースト・サウンドを聞いたものは、看破するための意志セーヴを受ける。
ゴースト・サウンドはサイレント・イメージの効果を高めるのにも役立つ。
ゴースト・サウンドはパーマネンシイ呪文で永続化させることができる。
デイズ
Daze/幻惑
系統:心術(強制)[精神作用]
発動時間:1標準アクション
構\成要素:音声、動作、物質(羊毛かそれに似た物質ひとつまみ)
距離:近距離
目標:4HD以下の人型生物1体
持続時間:1ラウンド
セーヴィング・スロー:意志・無効;呪文抵抗:可
この呪文は、ヒット・ダイスが4以下の人型生物1体の精神を曇らせ、アクションをとれないようにする。HDが5以上の人型生物は影響を受けない。幻惑状態となった対象は朦朧状態ではなく、従って、呪文の対象を攻撃する場合に特別な利益は得られない。この呪文によって幻惑状態になったクリーチャーは、1分間この呪文の効果に完全耐性を得る。
ディテクト・マジック
Detect Magic/魔法の感知
系統:占術
発動時間:1標準アクション
構\成要素:音声、動作
距離:60フィート
効果範囲:円錐形の放射
持続時間:精神集中、1分/レベルまで(解除可)
セーヴィング・スロー:不可;呪文抵抗:不可
術者は魔法のオーラを感知する。明らかになる情報の量は、術者がどれだけ長い間、特定の範囲や対象を観察するかによる。
1ラウンド目:魔法のオーラが存在するかしないか。
2ラウンド目:異なる魔法のオーラの数と、その中で最も強いオーラの強度。
3ラウンド目:各オーラの強度と位置。オーラをまとったアイテムやクリーチャーが術者の視線内にあれば、術者はそれぞれのオーラに関わる魔法の系統を識別するために〈知識:神秘学〉判定を行なうことができる(オーラ1つごとに1回の判定を行なうこと:DCは15+呪文レベルか、呪文以外の効果の場合、15+術者レベルの半分である)。アイテムよりオーラが発せられている場合、アイテムの特性を識別しようとすることが可能\になる(〈呪文学〉参照)。魔法的なエリアや複数の種類の魔法、強力かつ局所的な魔法の放射によって、弱いオーラが歪められたり、隠されてしまうこともある。
メンディング
Mending /修理
系統:変成術
発動時間:10分
構\成要素:音声、動作
距離:10フィート
目標:1ポンド/レベルまでの物体1つ
持続時間:瞬間
セーヴィング・スロー:意志・無効(無害、物体);呪文抵抗:可(無害、物体)
この呪文はダメージを受けた物体を修理し、1d4のヒット・ポイントを回復する。物体が 破損状態 にあるならば、もとのヒット・ポイントの半分以上まで回復されたときに 破損状態 から直る。この呪文が機能\するためには、全ての部品が揃っていなければならない。魔法のアイテムもこの呪文によって修理できるが、そのアイテム以上の術者レベルを持っていなければならない。破壊された(ヒット・ポイントが0以下)魔法のアイテムはこの呪文で修理できるが、魔法の能\力は戻らない。この呪文はクリーチャーに対しては影響しない(人造クリーチャーを含む)。この呪文は曲げられたか変化させられた物体を元には戻せないが、依然としてダメージを回復することはできる。
レジスタンス
Resistance/抵抗力
系統:防御術
発動時間:1標準アクション
構\成要素:音声、動作、物質/信仰(ミニチュアの外套)
距離:接触
目標:接触したクリーチャー
持続時間:1分
セーヴィング・スロー:意志・無効(無害);呪文抵抗:可(無害)
術者は対象に、対象を害から守る魔法エネルギーを付与し、セーヴに+1の抵抗ボーナスを与える。
レジスタンスはパーマネンシイ呪文によって永続化できる。
オープン/クローズ
Open/Close/開閉
系統:変成術
発動時間:1標準アクション
構\成要素:音声、動作、焦点(真論製の鍵)
距離:近距離
目標:開閉可能\な重さ30ポンドまでの物体、あるいは戸口
持続時間:瞬間
セーヴィング・スロー:意志・無効(物体);呪文抵抗:可(物体)
術者は扉、宝箱、箱、窓、袋、ポーチ、ビン、樽、その他の容器を開け閉めできる(どちらにするかは術者が選択する)。もし何か(扉のかんぬきや宝箱の錠前など)がこの動きに抵抗するなら、呪文は失敗する。さらに、この呪文は重量30ポンド以下のものしか開閉できない。従って、大柄なクリーチャー用の扉や宝箱などには、この呪文は作用しない。
《1レベル呪文》
セーヴィング・フィナーリ
Saving Finale/セーヴの大団円
系統力術[精神作用];呪文レベルバード1
発動時間1割り込みアクション
構\成要素音声、動作
距離近距離(25フィート+5フィート/2レベル)
目標生きているクリーチャー1体
持続時間瞬間
セーヴィング・スロー意志・無効(無害);呪文抵抗可(無害)
術者はこの呪文をバードの呪芸の効果中に発動しなければならない。術者のバードの呪芸に影響を受けている距離内の1体のクリーチャーがセーヴィング・スローに失敗したときに術者は盛大な芸とともに即座にバードの呪芸を終了でき、それによりその対象は即座に失敗したセーヴィング・スローを再ロールできる。
サイレント・イメージ
Silent Image /音なき幻像
系統:幻術(虚像)
発動時間:1標準アクション
構\成要素:音声、動作、焦点(羊毛少し)
距離:長距離(400フィート+40フィート/レベル)
効果:一辺10フィートの立方体の区画4+1個/レベル分までしか広がれない視覚的な虚像(自在)
持続時間:精神集中
セーヴィング・スロー:意志・看破(やりとりがあった場合); 呪文抵抗:不可
この呪文は術者の思い描いた、物体、クリーチャー、力場の視覚的な幻影を作り出す。この幻術が音や匂い、手触りや温度感覚を作り出すことはない。術者は効果の大きさ制限内であれば、イメージを動かすことができる。
フェザー・フォール
Feather Fall/軟着陸
系統:変成術
発動時間:1割り込みアクション
構成要素:音声
距離:近距離(25フィート+5フィート/2レベル)
目標サイズが中型以下の自由落下する物体かクリーチャー1個(1体)/レベル、ただしそのうちのどの2体をとっても20フィート以内の距離に収まっていなければならない
持続時間:着地まで、あるいは1ラウンド/レベル
セーヴィング・スロー:意志・無効(無害)あるいは意志・無効(物体);呪文抵抗可(物体)
この呪文が作用したクリーチャーや物体はゆっくりと落下する(とはいえ、本物の羽根が落下するよりは速いが)。目標の落下速度は即座に毎ラウンド60フィートに低下し(ほんの数フィートの高さから落ちて着地した時の速度に相当する)、呪文の効果がある間に着地すれば対象はダメージを受けない。呪文の持続時間が切れれば、通常の落下速度での落下が再開する。
この呪文はサイズが中型以下のクリーチャー(最大荷重までの装備や運搬している物体を含む)や物体1体(1個)以上、あるいはそれより大きなクリーチャーや物体のそれに相当する量に作用する。大型サイズのクリーチャーや物体は中型サイズのクリーチャーや物体2体(2個)ぶん、超大型サイズのクリーチャーや物体は中型サイズのクリーチャーや物体4体(4個)ぶん、のように換算する。
この呪文は遠隔武器に対しては特別な効果はない。ただし、それが非常に長い距離を落下してきたものなら別である。城壁の上から落とされた大石のような、落下するアイテムにこの呪文をかけた場合、その物体は重量に基づくダメージが通常の半分となり、落下距離によるボーナスもなくなる。
フェザー・フォールは自由落下する物体にしか働かない。この呪文は振り下ろされる剣や、突撃したり飛行しているクリーチャーには作用しない。
グリース
Grease/脂
系統:召喚術(創造)
発動時間:1標準アクション
構\成要素音声、動作、物質(バター)
距離:近距離
目標:物体1つ、あるいは一辺10フィートの正方形
持続時間:1分/レベル(解除可)
セーヴィング・スロー:本文参照;呪文抵抗:不可
グリースの呪文は固体の表\面をすべりやすい脂の層で覆う。呪文発動時に範囲内にいたクリーチャーはみな、反応セーヴを行ない、失敗するとすべって転倒する。脂で覆われた範囲では、DC10の〈軽業〉判定に成功することで、通常の半分の移動速度で歩いたり通り抜けたりできる。失敗すればそのラウンドは移動できず(反応セーヴを行ない失敗すれば転倒)、5以上の差で失敗したなら転倒する(〈軽業〉参照)。自分のターンに移動しなかったクリーチャーはこの判定を行なう必要はなく、立ちすくみ状態であると見なされない。
この呪文はアイテムを脂で覆うのにも使える。使用されていない物体は常にこの呪文の影響を受けるが、クリーチャーが持っていたり装備していたりする物体は所持者が反応セーヴに成功することによって影響を免れることができる。最初のセーヴィング・スローに失敗したなら、クリーチャーは即座にそのアイテムを取り落とす。脂で覆われた物を拾ったり使おうとするなら、毎ラウンドセーヴィング・スローを行なわなければならない。脂で覆われた鎧や衣服を着ているクリーチャーは、〈脱出術〉判定、組みつきから脱出するための戦技判定、組みつきを避けるための戦技防御値に+10の状況ボーナスを得る。
ヴァニッシュ
Vanish/消失
系統:幻術(幻覚);呪文レベルバード1
発動時間:1標準アクション
構成要素:音声、動作
距離:接触
目標:接触したクリーチャー
持続時間:1ラウンド/レベル(最大5ラウンド)(解除可)
セーヴィング・スロー:意志・無効(無害);呪文抵抗可
この呪文はインヴィジビリティと同様に機能するが、術者レベル毎に1ラウンド(最大5ラウンド)しか効果がない点が異なる。インヴィジビリティと同様に、この呪文は対象がクリーチャーに攻撃すれば即座に終了する。
モーメント・オヴ・グレイトネス
Moment of Greatness/偉大な瞬間
系統:心術(強制)[精神作用]
発動時間:1標準アクション
構成要素:音声、動作、物質/信仰(ウサギの毛皮)
距離:50フィート
目標:術者および術者を中心とする半径50フィートの爆発内の味方
持続時間:1分/レベル、もしくはチャージ消費するまで
セーヴィング・スロー:不可;呪文抵抗 可(無害)
この呪文の影響を受けているクリーチャーはそれぞれ大いなる成功と栄光の可能性が与えられる。影響を受けたクリーチャーが何らかの種類の士気ボーナスの利益を得ている場合、1回のロールか判定にあたり、その判定を行う前に2倍の士気ボーナスを得ることができる。影響を受けたクリーチャーが1度この呪文の効果を使用すると、呪文はその対象に関してチャージ消費される。
《2レベル呪文》
キュア・モデレット・ウーンズ
Cure Moderate Wounds/中傷治療
系統:召喚術(治癒)
発動時間:1標準アクション
構\成要素:音声、動作
距離:接触
目標:接触したクリーチャー
持続時間:瞬間
セーヴィング・スロー:意志・半減(無害);本文参照;呪文抵抗:可(無害);本文参照
術者は1体の生きているクリーチャーに手を当て、正のエネルギーを注ぎ込むことで、2d8+1/術者レベル(最大+10)ポイントのダメージを回復させる。アンデッドは負のエネルギーによって活動しているため、この呪文をアンデッドに対して使うと、傷を治療するのでなく逆にダメージを与える。アンデッド・クリーチャーは呪文抵抗を適用でき、また、意志セーヴを試み、成功すればダメージを半減させることができる。
グリッターダスト
Glitterdust/きらめく微塵
系統召喚術(創造);呪文レベルウィザード/ソーサラー2、バード2
発動時間1標準アクション
構成要素音声、動作、物質(雲母の粉末)
距離中距離(100フィート+10フィート/レベル)
効果範囲10フィート拡散内のクリーチャーや物体
持続時間1ラウンド/レベル
セーヴィング・スロー意志・無効(盲目効果のみ);呪文抵抗不可
金色の微塵が雲となって効果範囲内のあらゆる者と物を覆い、持続時間中はクリーチャーを盲目にし、また不可視のものの輪郭を目に見えるようにする。範囲内のあらゆるものはこの塵に覆われる。この塵は取り除けず、呪文が切れるまではきらきらと光りつづける。毎ラウンド、盲目状態のクリーチャーのターンの終わりに、盲目効果を終了させる新たなセーヴィング・スローを試みることができる。
この塵に覆われたクリーチャーは〈隠密〉の判定に−40のペナルティを負う。
カコフォナス・コール
Cacophonous Call/耳障りな声
系統心術(強制)[精神作用];呪文レベルバード2
発動時間1標準アクション
構成要素音声、動作、物質(楽譜の切れ端)
距離近距離(25フィート+5フィート/2レベル)
目標1体のクリーチャー
持続時間1ラウンド/レベル
セーヴィング・スロー意志・無効;呪文抵抗可
術者は目標の精神を鳴り響く耳障りな音の不協和音で満たし、目標の行動と精神集中を困難にする。そのクリーチャーは意志セーヴに失敗した場合、呪文の持続時間の間吐き気がする状態になる。
ギャラント・インスピレーション
Gallant Inspiration/雄々しき霊感
系統占術;呪文レベルバード2
発動時間:1割り込みアクション
構成要素:音声
距離:近距離(25フィート+5フィート/2レベル)
目標:生きているクリーチャー1体
持続時間:瞬間
セーヴィング・スロー:意志・無効(無害);呪文抵抗可
この秘術的に強化された言葉はときに重大な努力の成功を確定させる。この呪文は1体のクリーチャーが攻撃ロールあるいは技能判定に失敗したときに発動すること。そのクリーチャーはその攻撃ロールあるいは技能判定に遡及して+2d4の技量ボーナスを得る。
このボーナスが失敗を成功に変えるのに十分であった場合、そのロールは成功する。
《3レベル呪文》
コンフュージョン
Confusion /精神混乱
系統心術(強制)[精神作用];呪文レベルバード3
発動時間:1標準アクション
構成要素:音声、動作、物質/信仰(3個のナッツ(クルミ、ドングリなどの堅果)の殻)
距離:中距離(100フィート+10フィート/レベル)
目標:半径15フィートの爆発内の全クリーチャー
持続時間:1ラウンド/レベル
セーヴィング・スロー:意志・無効;呪文抵抗可
この呪文は目標に混乱状態をもたらし、自分の行動を自分で決めることができなくなる。
毎ラウンド、対象それぞれのターンの開始時に以下の表でロールを行ない、対象がそのラウンドに何をするか決定すること。
01〜25 通常通りに行動する。
26〜50 何もせず、辻褄の合わぬことをぺちゃくちゃとしゃべる。
51〜75 手に持っているアイテムで1d8+【筋力】修正値のダメージを負う
76〜100 最寄りのクリーチャーを攻撃する(最寄りのクリーチャーを決める上では、使い魔は対象の“自分”の一部であると見なす)。
混乱状態のキャラクターが表で指示された行動を実行できない場合、そのキャラクターは何もせず、辻褄の合わぬことをぺちゃくちゃとしゃべる。混乱状態のキャラクターを攻撃しても、攻撃側は何ら特別な利点を得るわけではない。攻撃されれば、混乱状態のキャラクターは次のターン(そのターンもまだ混乱状態であったなら)、自動的にその攻撃者を攻撃する。混乱状態のキャラクターは、(直前のアクションで攻撃したか、直前に攻撃されたかして)すでに攻撃すると決めているクリーチャー以外に対しては、機会攻撃を行なわないことに注意。
ヘイスト
Haste/加速
系統変成術;呪文レベルバード3
発動時間:1標準アクション
構成要素:音声、動作、物質(甘草(かんぞう)の根を削ったもの)
距離:近距離(25フィート+5フィート/2レベル)
目標:クリーチャー1体/レベル、ただしそのうちのどの2体をとっても30フィート以内の距離に収まっていなければならない
持続時間:1ラウンド/レベル
セーヴィング・スロー:頑健・無効(無害);呪文抵抗可(無害)
変成されたクリーチャーは、加速状態となり通常より速く動き速く行動する。この速度の上昇には複数の効果がある。
全力攻撃アクションをとる際、加速状態のクリーチャーは、1つの肉体武器または人工的武器によって1回の追加攻撃を行なえる。この攻撃にはそのクリーチャーの最大基本攻撃ボーナスを用い、現在の状況で適用されるすべての修正を適用する(この効果は、“スピード”能力のある武器など、同様の効果をもたらす他の効果とは累積しない。また、追加のアクションを与えるものではない。従ってこの呪文の対象となるクリーチャーはこの効果を、2度目の呪文を発動するといったように、追加のアクションをこのラウンドに行なうために使用することはできない)。
この呪文の対象となったクリーチャーは、攻撃ロールに+1のボーナスを、またACと反応セーヴに+1の回避ボーナスを受ける。ACへの【敏捷力】ボーナスが失われるような状況下ではこれらの回避ボーナスもまた失われる。
この呪文の対象となったクリーチャーの移動モード(これには地上の移動および、穴掘り、登攀、飛行、水泳が含まれる)はすべて30フィート増加する。その上限は対象の持つそれぞれの移動方法について通常の移動速度の2倍までである。この移動速度の増加は強化ボーナスである。通常の移動速度の増加と同様に、クリーチャーの跳躍距離に作用する。複数回のヘイストの効果は累積しない。ヘイストはスローを相殺し、解呪する。
グッド・ホープ
Good Hope/良き希望
系統心術(強制)[精神作用];呪文レベル:バード3
発動時間:1標準アクション
構成要素:音声、動作
距離:中距離(100フィート+10フィート/レベル)
目標:生きているクリーチャー1体/レベル、ただしそのうちのどの2体をとっても30フィート以内の距離に収まっていなければならない
持続時間:1分/レベル
セーヴィング・スロー:意志・無効(無害);呪文抵抗可(無害)
この呪文は対象に強い希望を注ぎ込む。作用を受けたクリーチャーは攻撃ロール、セーヴィング・スロー、能力値判定、技能判定、武器によるダメージ・ロールに+2の士気ボーナスを得る。
グッド・ホープはクラッシング・ディスペアを相殺し、解呪する。
ディスペル・マジック
Dispel Magic/魔法解呪
系統:防御術
発動時間:1標準アクション
構成要素:音声、動作
距離:中距離(100フィート+10フィート/レベル)
目標:あるいは効果範囲呪文の使い手1体、クリーチャー1体、あるいは物体1つ
持続時間:瞬間
セーヴィング・スロー不可;呪文抵抗不可
ディスペル・マジックを使えば、クリーチャー1体や物体1つにかかっている現在継続中の呪文を終了させたり、魔法のアイテムの魔法能力を一時的に抑止したり、他の呪文の使い手の呪文を相殺したりできる。解呪された呪文は、ちょうど持続時間が切れたかのように終了する。一部の呪文は、その呪文の解説にある通り、ディスペル・マジックでは打ち消せない。ディスペル・マジックは擬似呪文効果を呪文と同様に解呪できるが、相殺することはできない。持続時間が“瞬間”となっている呪文の効果を解呪することはできない。というのも、その魔法の効果はディスペル・マジックが効果を発するより前に、とっくに終わっているからである。
術者はディスペル・マジックを以下の2つ用法のうち、どれか1つで使用できる。すなわち、目標型解呪、呪文相殺である。
目標型解呪:1つの物体、クリーチャーまたは呪文をディスペル・マジックの対象とする。術者は1回の解呪判定(1d20+術者レベル)を行ない、その結果を対象にかかっている呪文の中で術者レベルが最も高いものと比較する(DC=11+呪文の術者レベル)。成功したらその呪文は終了する。失敗したなら、同じ結果を次に高い呪文の術者レベルと比較する。対象に影響を及ぼしている呪文を1つ解呪するか、全ての呪文の解呪に失敗するまでこの手順を繰り返す。
たとえば、7レベルの術者がディスペル・マジックを発動し、対象のクリーチャーにはストーンスキン(術者レベル12)とフライ(術者レベル6)がかかっていたとする。術者レベル判定の結果が19だったなら、ストーンスキンの解呪には足りない(23以上が必要)が、フライを終了させるには十分である(17以上が必要)。解呪判定で23以上の結果を出したなら、ストーンスキンを解呪し、フライはそのまま残る。解呪判定が16以下だったなら、どの呪文にも影響はない。
術者はディスペル・マジックを目標にかかっている特定の呪文や空間にかかっている呪文(ウォール・オヴ・ファイアーなど)を解呪するのに使用することもできる。術者は対象の特定の呪文の名前を知っていなければならない。術者レベル判定の結果がその呪文のDC以上ならば、その呪文は終了する。対象とした呪文を解呪するのに足りないならば、他のいかなる呪文や効果も解呪されない。
継続中の呪文の結果として存在する物体やクリーチャー(たとえばサモン・モンスターで招来されたクリーチャー)を目標にする場合、その物体なりクリーチャーなりを召喚した呪文に対して解呪判定を行なうことになる。
目標とした物体が魔法のアイテムなら、術者はそのアイテムの術者レベルに対して解呪判定を行なう(DC=11+アイテムの術者レベル)。これに成功すれば、そのアイテムの魔法の力は1d4ラウンドの間、すべて抑止される。その期間が過ぎればアイテムは魔法の特性を取り戻す。力を抑止されたアイテムは、その期間中は魔法の力を持たぬものとして扱われる。他の次元の開口部(たとえばバッグ・オヴ・ホールディングなど)は一時的に閉じてしまう。魔法のアイテムの物理的な特性は変わらない。たとえば魔法のソード(剣)は力を抑止されてもやはりソードなのである(実のところ高品質のソードである)。アーティファクトや神格には、このような定命の者の術は作用しない。
術者が自分で発動した呪文に対しては、解呪判定は自動的に成功する。
呪文相殺:このバージョンで使用した場合、ディスペル・マジックは呪文の使い手1体を目標にして、相殺呪文として発動される。しかし真の呪文相殺と違い、ディスペル・マジックは機能しない場合もある。相手の呪文を相殺できるかどうかを調べるため、術者は解呪判定を行なわなければならない。
《4レベル呪文》
フリーダム・オヴ・ムーヴメント
Freedom of Movement/移動の自由
系統:防御術
発動時間:1標準アクション
構成要素:音声、動作、物質(革ひもを目標に結ぶ)、信仰
距離:自身あるいは接触
目標:術者あるいは接触したクリーチャー
持続時間:10分/レベル
セーヴィング・スロー:意志・無効(無害);呪文抵抗可(無害)
この呪文によって、術者か接触したクリーチャーは、呪文の持続時間中、普通なら移動を阻害する魔術の影響下にあっても、通常通り移動し攻撃することができるようになる。そうした呪文や効果にはウェブ、スロー、ソリッド・フォッグ、麻痺が含まれる。対象への組みつきの戦技判定は全て自動的に失敗する。目標は組みつきや押さえ込みから逃れるための戦技判定や〈脱出術〉判定に自動的に成功する。
この呪文はまた、水中でも通常通り移動し、アックスやソードのような斬撃武器、フレイルやハンマーやメイスのような殴打武器でも、投擲するのではなく手に持って振るう限りは通常通り攻撃できるようにしてくれる。ただし、フリーダム・オヴ・ムーヴメントは水中での呼吸能力を与えるものではない。
ディメンジョン・ドア
Dimension Door/次元扉
系統:召喚術(瞬間移動
発動時間:1標準アクション
構成要素:音声
距離:長距離(400フィート+40フィート/レベル)
目標術者および接触した物体あるいは接触した同意するクリーチャー複数
持続時間:瞬間
セーヴィング・スロー:不可および意志・無効(物体);呪文抵抗不可および可(物体)
術者は自分自身を現在の位置から距離内の任意の場所へと瞬時に転送する。術者は常に望んだ場所へと正確に到着する。単に場所を思い浮かべても、方向を指定してもよい。この呪文を使用した後、術者は自分の次のターンまで、これ以外のアクションをとることはできない。術者は自分の最大荷重を超えない重量であれば、物体を一緒に運ぶことができる。また、サイズが中型以下の同意するクリーチャー(とそのクリーチャーが運搬する最大荷重までの装備品や物体)相当を、術者レベル3レベルごとに1体ぶんまで一緒に運ぶこともできる。大型クリーチャー1体は中型クリーチャー2体相当、超大型クリーチャー1体は大型クリーチャー2体相当、というように換算する。転送されるクリーチャーはすべて互いに接触していなければならず、また、そのうち少なくとも1体が術者と接触していなければならない。
すでに固体が占めている場所に到着した場合、術者および一緒に転送されたクリーチャーはそれぞれ1d6ポイントのダメージを受け、意図した出現場所から100フィート以内にある適切な表面の上の何もないランダムな場所に放り出される。
100フィート以内に開けた空間がなければ、術者および一緒に転送されたクリーチャーはそれぞれさらに2d6ポイントのダメージを受け、1,000フィート以内の開けた空間に放り出される。1,000フィート以内に開けた空間がなければ、術者および一緒に転送されたクリーチャーはそれぞれさらに4d6ポイントのダメージを受け、呪文は単に失敗となる。
ディテクト・スクライニング
Detect Scrying/念視の感知
系統:占術
発動時間:1標準アクション
構成要素:音声、動作、物質(鏡のかけらと、真鍮製のラッパ状補聴器のミニチュア)
距離:40フィート
効果範囲:術者を中心とした半径40フィートの放射
持続時間:24時間
セーヴィング・スロー:不可;呪文抵抗不可
術者は占術(念視)呪文や効果によって自分を観察しようとする試みがあれば、即座にそれに気付く。この呪文の効果範囲は術者から放射され、術者とともに移動する。術者は呪文の効果範囲内にあるすべての魔法的感知器官の位置を知ることができる。
念視の試みが効果範囲内から行なわれたものであれば、術者はその位置も知ることができる。そうでない場合、術者と念視者は直ちに対抗術者レベル判定(1d20+術者レベル)を行なう。術者の結果が念視者の結果以上であれば、術者は念視者の視覚的なイメージと、念視者のいる方向、術者からの距離を正確に感知できる。
《巻物》
S.チャーム・パーソンDC11意志
S.イーグルズ・スプレンダー
S.ディレイ・ポイズン×2
S.オブスキュア・オブジェクト
S.プロテクション・フロム・ケイオス
S.アンシーン・サーバント×2
S.スピーク・ウィズ・デッド
S.イレイズ
S.キュア・モデレット・ウーンズ
S.サジェスチョン
S.クゥエンチ
S.コマンド
S.フォクセス・カニング
S.スパイダー・クライム
S.キュア・シリウス・ウーンズ
S.スパイクト・ストーンズ
《ワンド》
W.キュア・ライト・ウーンズ(30)
W.リムーヴ・フィアー(48)
W.ホールド・ポータル(50)中距離1分
W.メイジアーマー(7)
W.サモンモンスターV(4)近距離
W.クラッシング・ディスペア(31)30ft円錐形DC14意志
W.エントロピック・シールド(32)自身のみ遠隔失敗20%1分
W.コール・ライトニング(43)中距離要標準3d6電気
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