タグ なべの季節 協会プレイ |
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キャラクター名 ネフェル・スライマン |
属性 秩序にして中立 |
プレイヤー名 なべの季節 |
最終更新 2022/05/11 04:14 |
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クラス/キャラクターレベル クレリック(分離主義者)8 |
信仰する神 ゾン=クーソン |
故郷 カディーラ |
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種族 ノーム |
サイズ 小型 |
性別 女 |
年齢 65 |
身長 2'10" 86.36cm |
体重 30lb. 13.62kg |
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髪の色 白 |
瞳の色 赤 |
肌の色 白 |
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メモ欄 筋7-2(-4)敏12(2)耐12+2(2)知7(-4)判15(7)魅18+2(17)
適正クラスボーナス:技能7
言語:共通語、ノーム語、森語
派閥:協会本部
威信/名声:22/40
能力成長:4lv(判断),8Lv(筋力)
2361400-4
注:ミュールバック・コーズにより積載量が上昇しています。 |
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設定など | |
とある事情から漂白化して死ぬ直前までいったノーム。
カラフルさが自慢だっただけに深く絶望していたところ、 握り締めた指から流れる血を見て、自分にもまだ”色”が残っている! と気がつき度々自虐に走るようになったそうな。 そうこうしているうちにゾン=クーソン様からお声がかかりクレリックとなる。 生き別れになった妹を探すため協会に所属したが、こんな色あせて堕落した自分を見て欲しくないという気持ちと悪し様になじって欲しいという気持ちが同居しており複雑らしい。 色鮮やかなものに対して嫉妬する悪癖がある。 ダウナーリスカアルビノーム。 ゾン=クーソン様の本質は旅による自己の変質と考えている分離主義者。 また、本人の経歴上他人を傷つけることにはあまり興味が無く、そのベクトルは自身に向けられている。まっとうなゾン=クーソン信者とは言い難い。 自分の信仰する神が一般的には問題があり、眉をひそめられてもおかしく無いものであることは理解しており、自分を受け入れてくれた協会、ならびに上司のヴァルシンには深く感謝している。 ■■■ ケッツ砂漠を渡るキャラバンに評判のノームの姉妹がいるという。 姉のネフェル、妹のメルネイト。 滑らかな褐色の肌に色鮮やかに染め上げた桃色の髪。 美と芸術の神シェリンの信徒としてふさわしい健康的な瑞々しさに溢れる二人は、商隊の大人たちから可愛がられ育った。 ネフェルは色の使い方が巧みで、肌も、髪も妹より綺麗に染めることができたのがひそかな自慢だった。 目利きに優れる妹と機微に聡く愛想の良い姉。 成長した二人は協力し、美術品の商いを始めた。 訪れる街々でこれはと思う絵画や骨董を仕入れ、売りさばく。 輝かしい芸術に囲まれた生活。 時には偽者を掴まされることもあったが、それすらも新鮮な体験としてノームの本能を満たしてくれた。 ある日、ネフェルは市で見かけた揃いの指輪に目を奪われた。 七色に変わる尾を持つ鳥の意匠が凝らされたそれは、神聖なる導管として機能し互いの安否を知らせるという。 砂漠の旅は過酷だ。次の行商を終えたとき、姉妹が無事にいられる保証はどこにもない。シェリンの神官としての習いを受けていたネフェルは値切りもせず指輪を買うと、力を吹き込んだ片割れをメルネイトに渡した。 大げさに喜びを表す妹の姿に、ネフェルは心穏やかになるのを感じた。そうして、この愛らしい妹と心躍らせる商いをずっと続けていきたいと思った。 旅の途中、不幸が訪れた。 砂漠の脅威は激しい寒暖の差や魔物だけではない。 ネフェル達のキャラバンは運悪く盗賊の待ち伏せを受けた。 彼らの目的は積荷だけではない。砂漠の盗賊は例外なく奴隷商も兼ねており、捕まれば姉妹の未来が暗く閉ざされることは目に見えていた。 必死に逃げるうちに、ネフェルはラクダが流砂に足を踏み入れたことに気がつかなかった。己の迂闊さを呪いながらもんどり打って倒れる中、ラクダを止め辺りに助けを求めるメルネイトの姿が目に入った。 共倒れになるわけには行かない。見捨てて逃げるように言いつけた。妹は嫌がりその場に留まろうとしたが、二度三度とこれまでにないほど強く叱りつけると、涙を流しながら必ず助けに戻ることを約束し去っていった。 渇きと、飢えと、何も見えぬ絶望の中でネフェルは妹の無事を祈った。 持ち合わせていた僅かな保存食と神の奇跡によって齎される水がネフェルの命を繋いだ。 やがて滑り落ちる感覚と共にネフェルは流砂から解放されたが、それは新たなる絶望の始まりだった。砂漠の地下は邪悪なドラウの住処だったのだ。彼らは自らのコミュニティに転がり込んできたネフェルを新鮮なおもちゃとして向かい入れた。 奴隷に落ちたネフェルは絶え間ない嗜虐の波に曝された。 衰弱し死に瀕していたネフェルは一月以上もその命を繋いだが、これはノームの持つ驚くべき頑丈さだけが理由ではない。幸か不幸かこのドラウ達はゾン=クーソンを奉る一派だった。彼らは肉体を痛めつけるのと同じか、それ以上に心を傷つけることを好んだ。おもちゃが壊れないぎりぎりを見極めることは、彼らにとって必須の技能なのだった。 彼らが特に関心を示したのが、ネフェルのつけた指輪だった。 肉体を痛めつけられても殆ど反応のなくなっていたネフェルだが、この指輪に触れようとする時だけは全力で抵抗した。その姿がよりいっそう彼らの嗜虐心を煽り、拷問は激しくなっていった。 やがて、ドラウは唐突にネフェルへの興味を失った。 地下洞窟の片隅で放置され、いないものとして扱われ日々を過す中で、ネフェルは世界が色褪せていくのを感じた。 いつしか神の声も聞こえなくなり、喉の渇きを癒せなくなりこのまま死んでいくのだと思った。 しかし、ネフェルの命の灯火が尽きる前にカシールから訪れたパシャ率いる一軍が雪崩れ込み、地下洞窟に住むドラウ達は排除された。交易路の地下に潜む邪教の集団として以前から調査されていたのだという。生存者として助け出される中で初めて、ネフェルは自分以外にも多くの人が囚われていたことを知った。 カシールに運ばれる途中、一団はオアシスに立ち寄った。 渇きを癒すため水面にうつった自分の姿を見てネフェルは深く息をのんだ。 髪も、肌も、瞳も。すべてが色褪せていた。 漂白化。そういわれる現象がネフェルの身に起こっていた。 幼いころから自慢だった、染色に関しては妹より上手くできるとひそかに優越感を感じてもいた。 それら全てが失われたことは、ともすれば、ドラウ達に囚われる以上の絶望をネフェルに与えた。 茫然自失として立ちすくむ中、指先にかすかな痛みが走った。 にぎりこんだ拳が指輪の意匠に食い込み、血が流れている。 赤々とした血が。 まだ、自分にも色が残っている。 歓喜に肌が粟立つのを感じた。 外からは見えなくても体の中には、そう思い込むと、僅かな活力がネフェルに戻った。 水面に揺れるネフェルの瞳がいろづいた。指から流れる血と同じ色に。 同時に必死に守った指輪の存在に思い至った。 この指輪が壊れてないということは妹は生きている。そしてネフェルのつけた指輪が外れていないということは妹もまたネフェルが生きていることを知っているのだ。 カシールに辿りついたネフェルは、妹の行方を探すことにした。 無事盗賊から逃げ切れたのか、奴隷になってしまったのか。 運よく当時のキャラバンの生き残りを見つけるも、聞き出せたのは散り散りになってしまい分からないということだけだった。当ての無い旅が始まった。 旅は漂白化への恐怖との戦いでもあった。 かつてあれほど心躍った芸術を手にとって見てもネフェルの心は凪いだままだった。 驚きも、興奮も感じなかった。それがなにより怖かった。 ほんの少し、瞳への色は取り戻したが、いつまたすべてが色褪せてしまうかもしれない。そう思うと恐怖で震えが止まらなかった。 そんなとき、いけないことだとは分かりつつも、自らの肌を傷つけ、そこに赤々とした液体が流れていることを確認せずにはいられなかった。そうしている時だけ、ネフェルの心臓は早鐘を打ち、世界が色づいて見えた。もはや、ネフェルは定期的に自らの血を見なければ落ち着かなくなってしまっていた。 妹はこんな自分をどう思うだろうか。 悲しむのだろうか、つらかったねといって抱きしめてくれるだろうか。 蔑むのだろうか、自分を傷つけ慰めるいまの姿を軽蔑し罵るだろうか。 妹の身体には、まだ綺麗な色が残っているのだろうか。 身を焦がすような強い嫉妬を覚えた。 妹に会いたい、会いたくない。慰めて欲しいという気持ちといっそ蔑み悪し様に罵って欲しいという気持ちがないまぜになって、これまで気が付かない振りをしていた神の声を、とうとう無視できなくなった。 いずれにしても個人で探すには限界があると考えたネフェルは、協会の門を叩いた。行商にも奴隷商にも伝手があり、世界を旅しネフェルでも入れる可能性があるところは他に思い浮かばなかった。 修行の傍ら、彼女のささやかな慰めは続いたが、あくまで彼女自身を対象としたものだった。 さまざまな分野の実力者が集う協会において、彼女の信仰は隠しきれるものではなかったが、聴取や軽い個人間での衝突はあれど、ついぞそれが原因で破門とされることはなかった。 2年の修行を終えたネフェルは協会からいっぱしの信仰呪文の使い手として認められた。これからは任務の傍ら、妹の捜索を続けることになるだろう。 |