タグ なべの季節 協会プレイ 複製 |
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キャラクター名 サイ・リン |
属性 秩序にして中立 |
プレイヤー名 なべの季節 |
最終更新 2022/08/08 19:04 |
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クラス/キャラクターレベル サイキック/7 |
信仰する神 ツキヨ |
故郷 チュエイン |
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種族 人間 |
サイズ 中型 |
性別 男 |
年齢 24 |
身長 5'7" 170cm |
体重 127.75lb. 58kg |
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髪の色 黒 |
瞳の色 紫 |
肌の色 肌 |
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メモ欄 ■言語:共通語,ティエン語(出身地),ハリト語(知力),ショアンティ語(知力),竜語(知力),ヴァリシア語(知力),地下共通語(知力),古代サーシロン語(言語学),古代アズラント語(言語学),古代オシーリオン語(言語学),ケレッシュ語(知力ヘッドバンド) ■初期能力20ptBuy(筋7(-4) 敏10(0) 耐12(2) 知17+2(+13) 判12(+2) 魅15(7)) ■適正クラスボーナス:サイキック(詳細は特殊能力) ■能力強化:lv4知力,lv8 派閥:君主府 威信/名声:16/34 2361400-7 |
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設定など | |
サイ・リン。痩せた体とティエン・シア特有の黒髪、紫の瞳を持つ念術士。
かつて野心を胸に宮中で政治闘争に明け暮れた宦官。陰謀により失脚し、故郷から追放された。 失意に塗れ彷徨ったが、野心を捨てきれず君主府に所属する。 内海地域では故郷ほど宦官が一般的ではないため周囲とのギャップに苦しんでおり、男とも言えない身体になった自分に幾ばくかの寂寥感を抱いている。 過去の経験から友人を作ることを恐れており、どこか一線を引こうとするきらいがある。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 サイ・リンが友であるチョウ・テイと共に都に上ったのは数えで14の頃だ。 かの帝国が崩壊し後継たる十六国が覇権を争う中で、当時最強の声高いチュエインを選んだのは栄達を求める彼の野心ゆえだろう。 幼い頃より学を積んだ士ですら数年は受からぬと言われた試験に揃って合格した時は、二人朝まで酒を飲み交わし喜びを分かち合ったものだ。 チュエインの文官として出世を望むのであれば宦官であることは半ば必須の条件だといえた。 幼い頃より線の細かったサイ・リンは浄身の儀(宦官となるための儀式)の衝撃に耐えかね寝込んだ。 高熱は三日三晩続き、サイは幾度と無く生死の境を彷徨った。霞む視界の中、汗を拭き、口腔に水を注ぎ、手を握り声をかけ続けるチョウを見てサイは確信した。 君こそが無二の友である。 快復したサイはチョウに礼を言うと、儀式で切り落とした己の半身を彼に預けることを告げた。これは宦官にとって最上の信頼を表す。 チョウは涙を流し破顔すると、君の礼に報いたいと告げ己の宝を差し出した。二人は強く互いの掌を握り締め、生涯の友情を誓った。 サイには秘密があった。幼いころより触れた相手の思考を読むことが出来た。 他人の悪意を何となく感じ取ることができ、その際にはひどく頭痛がした。 彼の家は古い念術士の家系であり、久しく開花するものが居なかった為知らされていなかったが、彼にはその血の兆候が強く現れていた。 サイには誓いがあった。自らが大事に思う人には決してこの力を使わない。それは彼が人として生きる上で外れてはいけないルールであると考えていた。 だが、しかし。いつか、この男になら自分の秘密を打ち明けることができるかもしれない。この国の頂に辿りつくまでには、その覚悟を決めようと思った。 飛躍は早かった。 サイの力は権謀術数の渦巻く宮廷でこれ以上ない武器となった。 チョウとは得意分野の違いで派閥こそ分かれたが二人の友情が変わることはなかった。嫉妬からのやっかみや妨害も多かったが、互いを補いあうことにより乗り越えられた。 ある時、ロン・ワ帝国時代の歴史的事実の編纂が認められ、サイはまた一つ位階を上げることになった。宦官の昇進は切り落とした己の半身を上官に確認してもらい初めて認められる。これを検宝の儀と言う。 久方ぶりに友に合う理由が出来た。最近はお互い忙しく中々顔を合わせることもできない。サイは己の預け物を返して貰いにチョウを尋ねることにした。 足取りも軽く土産の酒を持って歩く道中、激しい頭痛を感じて座り込んだ。痛みをやり過ごしたサイは、胸に湧き上がる嫌な予感を抑え、道を急いだ。 焦げ臭く、黒煙が立ち込めている。親友の家は燃えていた。 チョウは預かった宝を持ち出せなかったことを涙を流し詫びた。 サイは友が無事だったことが何より大事だと返し背を叩いたが、チュエインにおける己の出世の道が絶たれたことを悟った。 呆然とするサイにチョウは語りかけた。友よ、我が半身を使ってくれと。君は閥が変わって初めての検宝の儀だ、きっとバレはしない、と。 止まぬ頭痛を無視して、サイは友の申し出に頷いた。 栄達への未練が、サイの選択を誤らせた。 検宝の儀の当日、サイなるものは偽物を用い儀を侮辱しているという噂が立っており、検宝の儀に前任者も立ち会うことになった。 半ば己の命運を悟りながらも、どうかばれぬようにと両の手を組み合わせるサイだったが、その祈りがツキヨに届くことはなかった。 神聖なる儀に盗品を持ち込んだとして、サイの身分は地に墜ちた。一時は処刑まで囁かれたが、これまでの功績とチョウの弁護が認められ国外追放となった。 いつか君が帰ってくる席を作るためにも私はここに残ろう。別れの日。見送りに来たチョウはそう言った。 脳裏に様々なことがよぎった。サイは聞いた。かつて誓いあった時を覚えているかと。 チョウは勿論だと頷くとかつてと同じようにサイの掌を強く握った。この時、サイは己に貸した誓いを破り、重ねて一つ尋ねた。 身振りが、呪詞がなくとも術が使われたことに気付いたのか、チョウは目を見開くと手を振りほどき大きく跳び退った。 サイは寂しさに目を細め微笑むと踵を返した。 そうして生涯の友を、自らの半身を失ったことに涙した。 失意に塗れ国を出たが、胸に燻る野心の火が消えることはなかった。 何かに突き動かされるように栄達を求めるサイは、旅の途中”君主府”の”レディ・グロリアナ・モリラ”に出会う。 彼女はサイに協会を通じて権力を得る道を示した。 協会は遠く離れてしまったティエン・シアにすらその影響力を保っている。そのことはサイにとって魅力的に映った。 力が必要だった。追放処分すら無視できるような強い身分が。 サイはモリラの手を取り協会に所属することにした。 任務をこなす傍ら、時折ふと思うことがある。 子も成せず、分かち合う友もおらず、それでも地位を求めることに何の意味があるのかと。深く考えると立ち止まってしまいそうな問いに、サイは答えを出すことができずにいる。だが、ひとしきり考えを巡らせた後に思うことはいつも同じだ。今居る場所で分からないのならもっと高いところまで登ろう。そうすれば見つかるのかもしれない。失った己の半身を埋めるだけの、何かが。 |