ごく一般的な家庭に生まれ、食べていくため、深くを考えずに兵役についた男性。

現在の立場は、亡国の敗残兵。
常に生活の糧の為の生業と、好奇心を掻き立てる冒険を求めている。どうやら楽観的な性格が、無謀な冒険への欲求に繋がっているようだ。

特に根拠はないが、自分には何か大きな事が出来ると信じている。

あまり深くを考えず、判断基準は常に自らの好き嫌い。
卑劣な行いや、不当な暴力や独善を嫌い、正義を好む程度の「良識」は備えている。

しかし、彼のモラルが一般人のそれと同じかと言われると、そうとは言い切れないだろう。彼の行いには、しばしば些細な悪事が混ざっている。

家族愛、好奇心、正義への憧れ、異文化への敬意など沢山あるが、彼にとって最も尊いものは、「美味しいものを友人・家族と食べる事」。

家族と友人。

彼の嫌いな物は、決して少なくはない。
火事場泥棒の類だろうか、胡散臭い宣教師の類だろうか。
彼の一番の悪徳は、自分の許せないものに対しては、軽々しく無謀な行動に走ってしまう所だ。例え自らよりも遥かに大きなドラゴンが相手でも、それが友人の仇ならば、彼はすぐに突進し、そして命を落としてしまうだろう。

彼自身も知らない事だが、血筋に秘密があるらしい。

人間の短い生涯の中で、彼が秘密を知る事があるのかどうかは、誰にもわからない。