バードの声援1
君は血わき肉おどる言葉や音楽によって人々をはげまし力づける。これを行なうには、君は自分のターンにボーナス・アクションを用いて、君から60フィート以内にいて君の声を聞くことができる（君以外の）クリーチャー1体を選択する必要がある。そのクリーチャーは声援ダイスを1つ得る。ダイスの種類はd6である。
そのクリーチャーは、以後10分以内に1度だけ、声援ダイスをロールしてその結果を自分の行なう1回の能力値判定、攻撃ロール、セー
ヴィング・スローのいずれかに加えることができる。声援ダイスを使うかどうかを決めるのは、d20をロールした後でよいが、GMがその
ロールの成否を宣言するより前でなければならない。声援ダイスは1度ロールされると失われる。クリーチャーが1度に持てる声援ダイス
は1個だけである。
君はこの特徴を君の【魅力】修正値に等しい回数だけ使用できる（最低1回）。使用回数は大休憩を終えたならすべて回復する。
声援ダイスの種類は5レベルでd8に、10レベルでd10に、15レベルでd12になる

●ヴィシャス・モッカリィ
発動時間：1アクション
射程：60フィート
構成要素：音声
持続時間：瞬間
君は射程内の君から見えるクリーチャー1体に、密かな心術の魔力で彩られた罵ばりぞうごん詈雑言を吐きかける。目標が君の声を聞くことができるなら（君の言葉を理解できる必要はない）、目標は【判断力】セーヴを行なわねばならない。失敗した目標は1d4［精神］ダメージを受け、目標自身の次のターンの終了時までに行なう次の1回の攻撃ロールに不利を受ける。
この呪文のダメージは君のレベルが特定の値に上昇するごとに1d4ずつ増加する、すなわち5レベルで2d4、11レベルで3d4、17レベルで4d4である。

●ソーマタージ
発動時間：1アクション
射程：30フィート
構成要素：音声
持続時間：最大1分まで
君は射程内に、小さな不思議、超自然的な力の現れを発現させる。
射程内に以下の魔法効果の1つを生み出す。
・1分間、君の声を通常の3倍の音量に増幅する。
・1分間、炎を揺らめかせたり、パチパチと爆ぜさせたり、明るくしたり、薄暗くしたり、あるいは色を変えたりする。
・1分間、地面を無害な振動で震わせる。
・距離内の君が選んだ一点を起点として、雷の轟音、カラスの鳴き声、あるいは不吉な囁ささやき声といった、一瞬の音を作り出す。
・瞬間的に、錠の掛かっていない扉や窓を勢いよく開けたり、バタンと閉めたりする。
・1分間、君の両眼の外見を変化させる。
この呪文を複数回発動した場合、この呪文の効果のうち1分間持続するものについては、同時に最大で3つまで稼働させ続けることができる。君は1回のアクションでそれらの効果のうち1つを終わらせることができる。

●メイジ・ハンド
発動時間：1アクション
射程：30フィート
構成要素：音声、動作
持続時間：1分
射程内の君が選んだ地点に、幽霊のような空中に浮遊する手が1つ出現する。この手は持続時間の間じゅう、もしくは君がアクションと
して消すまで、存在し続ける。この手は君から30フィートより遠くに離れた場合、あるいは君がこの呪文をもう1度発動したなら消滅する。
君はアクションを使うことで、この手を操ることができる。この手を使って1つの物体を操作したり、鍵のかかっていない扉や容器1つ
を開いたり、開いた容器にアイテム1つをしまったり、取り出したり、あるいは1本の瓶の中身を注いだりできる。君はこの手を操るたびに
最大30フィートまでこの手を移動させることができる。
この手は攻撃を行なったり、魔法のアイテムを起動したり、あるいは10ポンドを超える物を運搬することはできない。

●ヒーリング・ワード
ヒーリング・ワード
Healing Word ／1レベル、力術
発動時間：1ボーナス・アクション
射程：60フィート
構成要素：音声
持続時間：瞬間
射程内にいて、君が見ることのできるクリーチャー1体を選ぶ。そのクリーチャーは（1d4＋君の呪文発動能力修正値）に等しいヒット・
ポイントを回復する。この呪文はアンデッドや人造クリーチャーにはなんの効果ももたらさない。
高レベル版：君がこの呪文を2レベル以上の呪文スロットを用いて
発動する場合、スロットのレベルが1レベルを1上回るごとに回復量
が1d4増加する。

●ヒディアス・ラフター
発動時間：1アクション
射程：30フィート
構成要素：音声、動作、物質（小さなタルト数個と、空中で揺らす1本
の羽）
持続時間：精神集中、最大1分まで射程内にいて君から見えるクリーチャー1体を選ぶこと。そのクリーチャーはあらゆる物事を面白おかしく感じるようになり、この呪文の作用を受けているあいだ笑いの発作が続く。目標は【判断力】セーヴを行なわねばならない。これに失敗した目標は伏せ状態になり、持続時間中は立ち上がることができずかつ無力状態になる。【知力】が4以下のクリーチャーはこの作用を受けない。
目標の各ターンの終了時および目標がダメージを受けるたび、目標は【判断力】セーヴを行なう。ダメージが原因でこのセーヴを行なう場
合は有利がつく。このセーヴに成功すればこの呪文は終了する。

●フェアリー・ファイアー
発動時間：1アクション
射程：60フィート
構成要素：音声
持続時間：精神集中、最大1分まで
射程内の1辺が20フィートの立方体の中にある物体はみな、青、緑または紫色の光で縁取られる（色は君が選択する）。呪文の効果範囲の中にいるすべてのクリーチャーもまた、【敏捷力】セーヴィング・スローに失敗したなら、この光で縁取られる。持続時間の間、物体及びこ
の呪文の作用を受けたクリーチャーは半径10フィートに“薄暗い”明かりを放つ。
作用を受けたクリーチャーあるいは物体に対する攻撃ロールは、攻撃を行なう者がその光を見ることができるなら、有利を得る。また、作用を受けたクリーチャーと物体は不可視状態であることによる利益
を得られない。

●ベイン
発動時間：1アクション
射程：30フィート
構成要素：音声、動作、物質（血液1滴）
持続時間：精神集中、最大1分まで
射程内にいて君から見えるクリーチャーを最大3体まで選び、【魅力】セーヴを行なわせる。失敗したクリーチャーは、この呪文が終了するまで、攻撃ロールやセーヴを行なうたびに1d4をロールし、出た目を攻撃ロールやセーヴの結果から引かなければならない。
高レベル版：君がこの呪文を2レベル以上の呪文スロットを用いて発動する場合、スロットのレベルが1レベルを1上回るごとに、追加でもう1体のクリーチャーを目標にできる。

とり憑かれし者
呪われし禁書を読み、狂気を垣間見た。私はその本を燃やしたが、その言葉とイメージは、私の心に焼き付いている。

地獄の血を引く不吉な子どもは、Dark Forest(闇の森)と呼ばれる光の一切通らない暗闇で育った。子どもは森の奥にある小屋と、小屋に面した狭い洞窟で生活していた。物心ついた時からそこにおり、育てられた……人にでも地獄の魔物にでもなく、大きな大きなコウモリに。
そう、コウモリだ。しかしそのコウモリは普通のコウモリではなかった。まず、何より大きかった。約4,5m程の巨大な体を持ち、狭い洞窟内を埋め尽くしていた。なにより特徴的だったのはその大きな顔の半分程の面積を有する、丸く光を返さない底無しの闇色をした大きな目だった。腕一本分ほどの直径の目は小屋や洞窟にいる間、いつ如何なる時も子どもを見つめていた。そう、常にだ。瞬きもせず、"常に"子どもを見つめていた。子どもはそれを少し怖いと思いつつも、それを普通と思い生きていった。
子どもは野生児に育つかと思いきや、小屋にあった重い本達を暇があれば読み漁り知識を得ていたためか、紳士的、そして利発に育った。そして12になった頃、稼ぐため後ろ髪を引かれながらも町に出るようになった。そして、今までとの生活のジェネレーションギャップに心底驚いた。
いくら聡明でも、人との関わり方はまるで分からなかった彼は、その頭の良さ故に誰かに従属することにした。頭を垂れ主人の様子を一歩引きながら観察し、辱めを受けても耐えてきた。森での生活以外に取り柄のなかった彼は、自分は虐げられる見た目をしているのだし、金も権力もないから仕方がないと諦観し、いまや誰かに従属することがアイデンティティとすら感じている。無意識に奴隷根性を刷り込まれたのだ。しかし先に述べたように知能は低い訳ではなく、主人との関わりを利用してやろうと考えているところもある。奴隷根性の割に、野心や好奇心がとても強かった。
バードとしての開花は、ある優しく愚かな主人から貰ったヴァイオルとの出会いだ。そのヴァイオルは真っ黒な木で出来ており、主人は優しい声色で「君の肌とよく似ている色だ。そしてこれは美しく穏やかな音色を出す。またこれも君によく似ている」と言いながらこれを渡した。このヴァイオルを奏でると、その優しく愚かな主人はもちろん、後についた別の主人にも「戦いに活気がつく」、「休憩中に聞くとより休まる」と好評であり、そこから特訓するようになった。

……20の時、その頭の良さ故にその身は恐怖に蝕まれることとなる。その頃には森に帰ることも無くなっていた。あんなに後ろ髪を引かれていたのに、町にきて長くなると、だんだんあの森が、あの大きなコウモリが恐怖の象徴となってきた。育ち慣れ親しんだ場所であるはずなのに、帰ることを身体が、脳が拒否するまでに至っていた。それほどまで町は明るく、霧が晴れていくような気持ちだった。好きな音楽を奏で、たくさん本を読むことが趣味であり日課となっていた。
ある日、古物市で変わった不思議な書物を見つけ、好奇心で買ってみた。売り主曰く「この本を誰も読むことが出来ない。色んな種族の知り合いに聞いてみたが、誰も知らないから売りに出した」との事だった。自分は、その本を読むことが出来た。そして、読んだことをすぐ後悔することになる。その本には冒涜的な様々な事柄が記されており、読んでいて吐き気すら覚えるようなおぞましい本だったのだ。すぐに読むのをやめ燃やしてしまおうとしたが、最後に自分の過ごした森のことが記されているのに気が付き、好奇心に負け見てしまった。
元々あの森は"Dark Forest(闇の森)"ではなく、"Hark Forest(傾聴の森)"だったのだそうだ。名前の由来は、その森に迷いこんだ者はその者のうちに巣食う心象……感情や好意、嫌悪、そして強い恐怖……といったものを探り当て、それらを具現化する。その森に咲く花の花粉に、麻薬のような効果があるためらしい。つまり、自分の記憶は作り上げられたものなのかと彼は混乱し、その瞬間に森に向かい確かめて見たい気持ちが溢れた。恐怖は未だにありながらそれでも向かいたくて堪らなくなった。あれは、一種の中毒の再発症状のようなものだったのかもしれない。彼は森に向かい、次は花粉を吸わないように鼻口を布で覆いながら進んだ。
結果、小屋と洞窟は無事に見つけた。無惨にもボロボロになっていたが、辛うじて人が住めそうな状態だった。そして洞窟の中には……コウモリは居なかった。かわりに鴉羽や小動物の毛や骨、埃を寄せ集めたような塊がそこにあるだけだった。彼は何も言わずとも直感で"自分はこの塊を、ずっとコウモリだと認識していたんだ"と理解した。なんとも不気味ではあるが、あの恐ろしいコウモリはいなかったのだと安堵した。
しかしその安堵は一瞬にして崩れた、彼はこう考えたのだ。「では、自分は何に育てられたのだ？」と。幻覚にも限界はある、麻薬で赤ん坊は育たない。確かに、"育てられた"という記憶や感触はあるのだ。今思い出しても、幻覚だけでは無理のあることだったと思う。自分は、何に名付けられ、何に食べさせてもらい、何に守られ、何に言葉を教わり、何に育てられたのだ？
また、途端に暗闇がおぞましく感じた。あの2つの目玉はないはずなのに、どこかからか見つめられている気がする。ここには、自分に知覚しえない何かが居るのか？……彼はそれを理解し切る前に、堰を切ったようにがむしゃらに走り町まで逃げた。それから、暗闇になる度に身体が強ばる。暗視で完全な暗闇にならないからこそ、あのコウモリの顔が、目が、すぐそこにあるのではという気持ちになる。あの本はあの後すぐ燃やしたが、このこびりついた恐怖はなかなか剥がせないだろう。
従属、利発さ、そして恐怖の執着……それがダネッド=タルティキア=ナクトリスを形作る。
彼の名前にこもった意味も知らずに。

(名前に訛ったギリシャ語をつけてる。
タルティキア→小さなタルトケーキ
ナクトリス→コウモリ
つまり、コウモリのケーキ)

いたるところに危険が潜むと考えている。

慎重な性格と、暗闇への恐怖から慎重になりがち。

敵と戦う前、できるだけ利用するため、敵の弱点や能力を知っておきたい。

慎重故。

記録。私は自分の考えや発見を日記に書き留めている。日記は財産の一つだ。

日記もつけている。自分の記憶を確かなものにするためでもある。

私には何か中毒がある。

ティーフリング特有の悪食が強く出ており、好物は女郎蜘蛛やカマドウマなど足長い虫。あの固い足をバリバリと噛み砕くのが堪らなく好きなのだ。みかけるとついスナック感覚で食べてしまう。

特徴：闇の住人
君の目を見て話せば、人々は君が想像を絶する恐怖に直面しており、君が暗闇と無縁ではないことを知るだろう。普通、人々は君を恐れるかもしれないが、それでも君には礼儀をつくし、君を助ける為なら最大限努力することもあるだろう。君が君自身を傷つけ、彼らを脅かさない限り、君だけでは勝てない敵に、武器を取って一緒に戦ってくれるかもしれない。

ダーツ

　

　

背負い袋

　

　

携帯用寝具

　

　

舞台衣装

　

2

ろうそく

　

5

保存食

　

5

水袋

　

　

変装用具

　

　

ヴァイオル

　

　

レザー・アーマー

　

　

ダガー

　

1

普通の服

　

　

櫃

　

　

かなてこ

　

　

金槌

　

　

木の杭

　

3

聖印

　

　

聖水瓶

　

　

手錠

　

　

銅の鏡

　

　

油瓶

　

　

ほくち箱

　

　

たいまつ

　

3

横顔の削られたカメオ

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

ティーフリング種族:
知1魅2 暗視、火対抗、ソーマタージ(初期)、共通語、地獄語

バードクラス:
習熟:軽装鎧、単純武器、ハンド・クロスボウ、ロングソード、レイピア、ショートソード、楽器(ヴァイオル、ダルシマー、ライア)、セヴスロ敏捷力&魅力、技能３つ(芸能、説得、歴史)、バードの声援(レベル1)習熟＋2
持ち物:単純武器(ダーツ)、芸人パック(背負い袋、携帯用寝具、舞台衣装 2 着、ろうそ く 5 本、保存食 5 日分、水袋、変装用具)、ヴァイオル、レザー・アーマー、ダガー(1本)

取り憑かれし者(背景):
習熟:魔法学&捜査、深淵語、地下共通語
持ち物:普通の服、1spの銀貨。怪物退治パック(櫃、かなてこ、金槌、木の杭3本、聖印、聖水１ビン、錠前（手錠）、鋼の鏡、油1ビン、ほくち箱、たいまつ３本。（33gpで購入できる）)
横顔の削られたカメオ(珍品)

ヴィシャス・モッカリィ

メイジ・ハンド

ソーマタージ

　

　

　

　

　

　

　

フェアリー・ファイアー

ヒーリング・ワード

ヒディアス・ラフター

ベイン