【隠者】

善に大小は存在しない。世界に平和をもたらすことも、路端の人に施しを与えることも、等しく尊き善行である。

大善。私の力は私のためではなく、万人を助けるために授かったものだ。

幼い頃、現在の『主』とは別の大きな翼を持つ『何か』に遭遇し、何かしら重要な会話をしたというおぼろげな記憶がある。

困っている人がいると後先を考えず救いの手を差し伸べてしまい、少々抱え込みすぎるところがある。

《羊飼いの信奉者、テレサ／Theresa, Disciple of The Shepherd》
「弱き者達を助け、その病や苦痛を和らげ、無益な争いを諌める……それこそ私の使命。人々の笑顔と安寧こそ、命を懸けてでも手に入れる価値のある、一番の宝物ですから」
「我が主、メリーシュシュ様は世俗にとらわれぬ、超然としたお方……というか、おっとりほわほわしたしたお方。ですから、あの方の御手の届かぬところにまでその慈愛を届け、行動を以て善を為すことが私の役目なのです！ 」
「むぐ……こっ、これは我が主への捧げ物です！ 主は甘いものがお好きなのです。ですから断じておやつなどではなく、主と向き合う神聖なる時間なのですっ。……むぐむぐ……」

修道女のような出で立ちをした少女。聖なる癒しの力を操るものの、正確にはクレリックではない。
性格はお人よしでお節介焼き。困っている人がいれば迷わず手を差し伸べ、慰める。自分一人で背負いすぎるところがあるのと、「主」に似たのかやや人を甘やかしがちな節がある。後先や自分の身を案じずに人助けをしてしまう悪癖もあったり。抱え込みすぎてメンタルを壊すと「主」に泣きついて赤子のように甘える。
ラサンダー教に使える神官の家に生まれ、神の加護によって人々を救う父の姿に憧れて修道女を志していた。しかし、彼女には何故かラサンダー……ひいては、あらゆる神の声を「一切」聞くことができなかった。どんなに彼女が祈って願っても、神がその呼びかけに応えることはなかった。
失意に暮れる彼女を慰めたのは、祝福の野エリュシオンより訪れたセレスチャルの一体、メリーシュシュ。「それ」は彼女に、ラサンダーが信徒に与えるような光と癒しの力を……彼女が求めてやまなかった力を……与えてくれた。
「それ」は個々の善悪に興味はなく、ただ弱者に救いをもたらすだけの存在。しかし、彼女が求めたのはその先にあるものだった。だからこそ彼女は求め、「それ」は応えた。
「呼びかけに応えてくれぬ神など、私は信じない。
シュシュ様だけが……私に手を差し伸べてくれたあの方だけが、私の唯一の『主』なのですから」
彼女はその力で、自らが為したかった「人助け」を為すべく、旅に出たのだった。

……彼女が神の声を聞けないのは、先天性のものではない。彼女と神々が切り離されたのは、幼き日、暗い森の奥で、大きな翼を持つ『何か』と言葉を交わした時からである。彼女にはその自覚は無く、記憶すら無い。しかし、そのただ一度の邂逅によって『何か』は彼女の持っていたはずの神とのつながりを奪い、引き換えに何かしらの加護を彼女に与えたのだ。その加護とは一体何だったのか、そもそも『何か』とは一体何者なのか、すべては遠い記憶の彼方に隠されている。ただ一つ確かなことは、その『何か』は今の彼女の「主」とは違う存在である、ということだけである。

◎メリーシュシュ
「テレサちゃん、おいで？ 今日もかわいいね……よしよし……あ、仲間のこひつじさんたちも、いっしょに甘えていいんだよ？」
彼女の契約相手である高位のセレスチャル。翼の生えた白髪褐色の少女の姿を取って現れることが多い。癒しの権能に加えて、心を癒す、あるいは籠絡する心術の権能を持つ。神の声が聞こえず失意に暮れるテレサを憐れみ、（ひとしきり慰めて骨抜きにした後に）その権能を貸し与えた。
やや情動が希薄に見えるものの、心からヒトを（しかし、半分は愛玩動物のような形で）愛している。セレスチャルでありながら「弱きを助け、強きをくじく」といった善を為す事にはあまり興味がなく、むしろ弱者に救済の手を差し伸べ、心の傷を癒す方を好む。テレサの人助けに関しても「あの子がそれを望んだから」力を貸しているに過ぎない。「中立にして善」ではあるが、その在り方は「真なる中立」にやや近い。
人類のことは「こひつじさん」と呼び、目をかけた相手はとことん可愛がるタイプ。信徒を徹底的に甘やかしてだめにするのが趣味。甘いものが好き。

クォータースタッフ

　

1

銀の指輪（秘術焦点具）

　

　

レザー・アーマー

　

　

ダガー

　

2

学者パック（151p参照）

　

　

巻物入れ

　

　

冬用毛布

　

　

普通の服

　

　

薬草師道具

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

《種族:ヒューマン》
◎技能
《説得》に習熟。
◎特技
任意の特技1つ→「激励する指揮官」を得る。

《背景:隠者》
◎発見
セレスチャル“メリーシュシュ”と絆を結び、契約を果たした。

《クラス:ウォーロック》
◎ヒットポイント
ウォーロック1レベルごとに［1d8(または5)+【耐久力】修正値］点成長。
◎契約による魔術
いかなるレベルの呪文を使用する場合でも、自分が所持している呪文スロットのうち1つを消費し、そのレベルの呪文として発動する。
小休憩または大休憩を終えるたび、消費済の呪文スロットを全て回復する。
呪文セーブ難易度:8+習熟ボーナス+【魅力】修正値
呪文攻撃ボーナス:習熟ボーナス+【魅力】修正値

《サブクラス:セレスチャル》
◎ボーナス初級呪文
セイクリッド・フレイムとライトを習得。
◎癒しの光
味方の回復に使えるダイスプールを［1+ウォーロックレベル］d6持つ。１回のボーナスアクションとして、視認できる18m以内のクリーチャー1体を選択し、このプールからダイスを消費してロール、出目の合計に等しいヒット・ポイントを回復できる。いちどに消費できるダイス数は【魅力】修正値まで。消費したダイスは大休憩を終えるたび回復する。

《特技》
◎激励する指揮官
9m以内にいて自分を視るか聞くことができ、かつ友好的なクリーチャー6体まで（自身も含めることができる）を10分間かけて激励し、［レベル+【魅力】修正値］に等しい一時的HPを与えることができる。
小休憩及び大休憩を終えるまで、この特技で一時的HPを得たクリーチャーはこの効果を得られない。

☆セイクリッド・フレイム

☆ライト

エルドリッチ・ブラスト

フレンズ

　

　

　

　

　

　

へクス

キュア・ウーンズ