船乗り

　

　

　

　

子猫の頃に、極悪商人ヒューマンに誘拐された。
売り先候補には、子なしの金持ち老タバクシーと、蟹商社の社長ヒューマンがあったが、
極悪商人ヒューマンは老タバクシーの気まぐれを理解していたので、まず老タバクシーの方に売られた。
初めの頃は老タバクシーはこの子猫を我が子のように思い愛したものの、
2週間程度で完全に興味が尽き、1か月で疎ましく思うようになり、
2か月で再度、極悪商人ヒューマンに売った。

極悪商人ヒューマンは、今度は蟹商社の社長ヒューマンへ、
「猫であるから漁船に載せれば魚欲しさによく働くし、
　身のこなしも機敏であるから、帆柱に上がるような仕事で使えばよい」とに子猫を売り込み、
蟹商社の社長ヒューマンはタバクシーという種族自体の珍しさもあったために、喜んで買い取った。

そして、漁船に荒くれどもと一緒に子猫を乗せ、蟹の棲む北の海へ送り出した。
そこで待っていたのは、故郷では考えられないような連日の厳しい寒さ、海にほおりだされてしまいそうな大しけ、
そして手先が凍えて蟹が獲れなければ、なぜ獲れぬと監督から問答無用の折檻を食らい、
さらに仲間のはずの船員たちからも、タバクシーの物珍しさからいじめをうける日々であった。

子猫はなぜ自分はここに居るのか、どうしてこのような目に遭っているのかがわからず、
わからないままに鈍化していき、
澱んだ目で網の中の蟹を見、すっかり毛の剥げてしまった手で網を返すうちに、とうとう船上で4年がたった。

突然のことである、彼がサイオニックの力を己のうちから見出したのは。
気づいてしまってからは、すぐだった。

彼はソウルナイフを手に船長を脅し、止めに来た監督を容赦なく刺した。
そして、船を陸へ向かわせた。
船着き場に着くや否や、彼は船を飛び出した。
タバクシーの行方は誰も知らない。

・金持ちへの恨みがある。
・サイオニックの能力について自己流に解釈を深め、
　盗賊や密偵としてやっていくのが良いだろうということに落ち着いた。
・紹介制で仕事を受けている。知らない金持ちからの依頼は基本的に受けない。信頼できないので。

ダガー

　

1

スタテッド・レザー

　

1

泥棒パック

　

　

船乗りパック

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

●タバクシ―の特徴
・暗視
暗い場所でも目が見える

・猫の瞬発力
自分のターンに移動する際、ターン終了まで移動速度を2倍にすることができる。一度この能力を用いると、1ターンの間まったく移動せずに自ターンを終了するまで、再びこの能力を使用できない。

・猫爪
登攀速度4マスを得る。加えて、爪を肉体武器として用い、素手攻撃を行える。
それは「1d4+【筋力】修正値」の〔斬撃〕ダメージを与える。

●ローグ（ソウル・ナイフ）の特徴
・急所攻撃
攻撃に有利を得ているとき、または、味方が相手に隣接しているとき、武器のダメージを+3d6する｡
このダメージは7レベルで4d6になる。

・巧妙なアクション
ボーナス アクションで、以下から1つを行える。
�@ 早足: このターン移動速度を2倍にする。
�A 離脱 : このターン機会攻撃を受けなくなる。
�B 隠れ身: 障害物の陰に隠れて姿を隠す。 〈隠密〉 判定が必要

・サイオニック能力
d8のサイ・ダイスを「習熟ボーナス×2」個得る。このダイスを消費して、以下の能力から1つを使うことができる。
�@技術向上：習熟している技能または道具を使った能力値判定が失敗した時、サイ・ダイスをロールしてその値を加える。これによって技能が失敗から成功に変わった場合のみ、サイ・ダイスが消費される。
�A心に囁く声：1回のアクションとして、見ることのできるクリーチャーを最大で「習熟ボーナス」に等しい数まで選び、サイ・ダイスをロールする。出た目に等しい時間、選ばれた者は、あなたとテレパシーで会話できる。射程は1.5kmである。あなたが大休憩を終えた後ではじめてこの能力を使用する場合は、サイ・ダイスは消費されない。
消費されたサイ・ダイスは、ボーナス・アクションで1個回復することができる。この回復は一度行うと、小休憩を行わないと再使用できない。
大休憩を終えると、サイ・ダイスはすべて回復する。

・精神の刃
攻撃アクションを行う際、空いている手から精神の刃を生やし攻撃できる。
この魔法の刃は、妙技武器かつ投擲武器であり、射程は12マスである。
攻撃がヒットすると1d6+【敏捷力】の〔精神〕ダメージを与える。
この刃で攻撃したターン、ボーナスアクションとして、もう一方の手からもう一度精神の刃の攻撃ができる。ただし、この攻撃のダメージダイスは1d4である。

・不動の照準
ボーナスアクションで「このターン中いっさい移動しない」ことを宣言できる。その場合、攻撃の命中に有利を得る。

・直感回避
視認できる相手があなたを攻撃した時、リアクションを用いて、そのダメージを半分にする。