オーク族の兵士。次期族長候補。

問題は正面から突破する。単純直截な手段こそが成功への一番の近道だ。

当然力。戦でも人生でも強い者が勝つ。

名誉を命と心得ている。

母が怖い。恐怖によって人間のルールに縛られている。

　フィストゥラはオークの小さな一族の族長の父とヒューマンの母の間に生まれた。父から母は死んだとだけ伝えられていた。しかし母がいなくても幸せだった。
　彼女の部族は何よりも力、そして武勇を重んじる。頭を使うことは全てドルイドの家系の者に丸投げをしている。この部族で生まれ育った彼女はやはり所謂『脳筋』である。
　その部族では近隣の村と対立していることもあり、オーク以外に対しては基本的にいい顔をしていなかった。
　そんなある日、突如現れたヒューマンの女に完膚なきまでにボコボコにされた。そしてその女は筋骨隆々な彼女の首根っこを掴み族長の前に放り投げ、流暢なオーク語で話し始めた。
「よう、久しぶりだな。ちょっと老けたんじゃないか？」
「随分と手荒い挨拶だな。老けたのはお互い様だろう」
「違いないねぇ。こんなになったんだから積もる話もあるが……とりあえずこいつは借りてくぞ」
　この部族では1対1の戦いに負けた者に権利はない。しかし何も聞かずにただ連れていかれるだけでは癪だ。
「貴様……何者だ」
　その問いに対して女はふっと笑う。代わりに族長が苦い顔をしてこう答えた。
「お前の母だ」
　
　かくしてフィストゥラは人の郷へと降り立った。そして対立する者たち――オーク以外の種族のことだ――と協力して、ルールを守って暮らすよう命じられた。
「家には住まわせてやるが食い扶持は自分で稼ぎな。戦うことしか学ばなかったのであれば冒険者にでもなるといい」
　母が現れたことで幸せとは程遠くなってしまった。
　紆余曲折の後、現在の冒険者パーティを組むこととなる。

骨のダイス一揃い

　

1

普通の服

　

1

倒した敵の記念品(ヒューマンの頭蓋骨)

　

1

階級章

　

1

ウォーハンマー

　

1

スピア

　

1

ジャヴェリン

　

10

探険家パック

　

　

盾

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

種族特徴
　暗視："薄暗い"光の中では60フィートまでを"明るい"光の中であるかのように見通せる。また、同じ範囲の暗闇の中を"薄暗い"光の中であるかのように見通せる。暗闇の中で物の色を見分けることはできず、ただ白黒の濃淡のみが見える。
　強面：〈威圧〉技能の習熟を得る。
　ハーフオークのしぶとさ：ヒット・ポイントが0になり、即死しないなら、ヒット・ポイントは0ではなく1になる。この特徴を1度使用したなら、大休憩を終えるまでは、再び使用することはできない。
　猛攻：近接武器攻撃でクリティカル・ヒットを与えたなら、その武器のダメージ・ダイスのうち1つをもう1度ロールして、その結果をクリティカル・ヒットの追加ダメージに加えることができる。
　言語：共通語とオーク語の会話と読み書きができる。ドワーフ文字を使用する。



クラス特徴
習熟
　鎧：軽装鎧、中装鎧、盾
　武器：単純武器、軍用武器

　技能：〈生存〉〈知覚〉

激怒
　1回のボーナス・アクションとして"激怒"に入ることができる。
　激怒中、重装鎧を着用していない限り以下の利益を得る。
・【筋力】判定と【筋力】セーヴィング・スローに有利を得る。
・【筋力】を用いて近接武器攻撃を行う際、ダメージ・ロールにボーナスを得る、ボーナスの値はバーバリアンのレベルが上昇するにつれて増加する。
・［殴打］、［刺突］、［斬撃］ダメージに対する抵抗を得る。

　激怒は1分間持続する。(1)気絶状態になるか、あるいは(2)前のターン終了じからずっと、ダメージを受けることも敵対的なクリーチャーを攻撃することもないままターンを終了したなら、激怒は終了する。また、自分のターンに1回のボーナス・アクションとして激怒を終了させることもできる。
　『バーバリアン』表にある回数だけ激怒したなら、以降は大休憩を終了するまでは再び激怒をすることはできない。

鎧わぬ守り
　いかなる鎧も着用していないとき、アーマー・クラスは(10+【敏捷力】修正値+【耐久力】修正値)に等しくなる。盾を使用していてもこの利益は問題なく得られる。

危険感知
　2レベルの時点で、君は近くの物が何かおかしいと目ざとく気づく能力を得、危険から身をかわすのがうまくなる。
　君は自分から見える効果(罠や呪文など)に対する【敏捷力】セーヴィング・スローに有利を得る。この利益を得られるのは、盲目状態でも聴覚喪失状態でも無力状態でもないときのみでもある。

捨て身の攻撃
　2レベル以降、君は防御をかなぐり捨てて捨て身の攻撃を打ち込むことが可能になる。君は自分のターンに最初の攻撃を行う際、"捨て身の攻撃"を宣言できる。そうすれば、君はそのターンの間じゅう【筋力】を用いる近接武器攻撃ロールに有利を得るかわり、君の次のターンの開始時までに君に対する攻撃ロールにも有利が付く。

信仰の熱狂者の道
信仰の怒り
　3レベルでこの道を選んだ時から、君は武器攻撃に信仰の怒りを込めることができるようになる。激怒中の君の各ターンに、君の武器攻撃がヒットした1体目のクリーチャーは、(君のバーバリアン・レベルの半分+1d6)の追加ダメージを受ける。この追加ダメージの種別は[光輝]ダメージである。

神々の戦士
　3レベルの時点で、君の魂は永遠に戦い続ける者としての印を帯びる。ある呪文の効果がもっぱら君を蘇生させることのみである場合(例レイズ・デッド)、君に対してそのような呪文を発動する際には物質要素が不要である。なお、君をアンデッド化させる呪文はこれに該当しない。

兵士
　技能習熟：〈威圧〉〈運動〉
　道具習熟：ダイス、乗り物(陸)