■所持スキル

・ハーフリングの幸運
　攻撃ロール、能力値判定、セーヴィング・スローで1の目を出したなら、そのダイスを再ロールできる。ただし新しい結果は必ず使用せねばならない。
（※たとえもう一度1の目が出ても、その結果を必ず使用せねばならない）

・ハーフリングの勇気
　恐怖状態をもたらす効果に対するセーヴィング・スローに有利を得る。

・すり抜け移動
　君は、君自身よりもサイズ分類が1段階大きいクリーチャーの占めるスペースを通り抜けて移動できる。

・習熟強化<軽業><説得>
　習熟を使用して行なう能力値判定においては、君の習熟ボーナスは2倍になる。

・盗賊の符牒
　ローグの訓練の間に君は盗賊の符牒を学んだ。
俚言、隠語、暗号を混ぜ合せた秘密の符牒である。
これを用いれば、一見何の変哲もない会話の中に、秘密の情報を隠すことができる。
盗賊の符牒を知る者のみが、こうした情報を解し得る。
この種の情報を伝えるには、同じことを隠さず話す場合の4倍の時間がかかる。
　加えて、君は一連の秘密の合図や印を解する。これは短く単純な情報を伝えるのに用いられる。「ここは危険」、「ここはギルドのなわばり」、「近くに獲物あり」、「ここの者はカモ」、「ここの者は逃亡中の盗賊に隠れ家を提供してくれる」等である。

・急所攻撃(2d6)
　以下の条件のすべてを満たしているならば、
君はその攻撃ロールに有利を得ていなくとも上記の追加ダメージを与えられる。
（1）君以外の“目標クリーチャーにとっての敵”が目標クリーチャーから5フィート以内にいる。
（2）その“目標クリーチャーにとっての敵”が無力状態でない。
（3）君がその攻撃ロールに不利を受けていない。

・巧妙なアクション
　君は戦闘において君のターンごとに1回のボーナスアクションをとれる。
このアクションは以下のいずれかのためにのみ使用できる。
（1）早足（2）離脱（3）隠れ身

・華麗なる足さばき
　近接攻撃を行ったターンは機会攻撃されない。

・颯爽たる豪胆
　イニシアチヴロールに魅力修正値を加算できる。また5フィート以内での1対1で不利がついていないなら有利がなくても急所攻撃ができる。

民衆英雄

<徒ならぬ剣術>家の次女
剣の栄光により名を広めることを使命とする。
使命感は共同体への帰属意識からくるものだが、一族の中でも最も勇壮であろうとする想いは彼女自身が抱いている野心である。
しかし、英雄的に生きようとするハーフリングは奇特に見えるものだ。

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

出生の秘密

神の遣い、天界人に授けられた出生に纏わりし啓示。
生き様が歌となり後世まで歌い継がれるというもの。
ラピエリ家は先祖代々その啓示を授かっており、皆剣の栄光を求め旅立った。

おのれの力を過剰に信じており、他人にも自信を持たせようと努める。

相手が誰であろうと同じように振る舞う。(ずけずけしいものだが)

大きな使命が私を呼んでいる。なんぴとにも、なにものにも、邪魔させはしない。

■<徒ならぬ剣術>の家名
剣術で名を立てた祖先の愛称が一家の家名として定着したもの。
体躯においてあらゆる種族に劣るハーフリングが剣で逸話を遺すことは珍しく、自らの使命を誇りに感じている。

■好奇心
彼女の行いは歌で継がれることが宿命づけられているため、基本的に他者からの評価を重んじる。
しかし、それよりも彼女を彼女たらしめる好奇心は何よりも優先される。

私の使う道具は、昔の暮しを物語るものだ。生れを忘れないために、いつも持ち歩いている。

ーかつての先祖は竜を退け、剣と家名だけでなく名も遺した。私もこの剣で名を遺したい。

運命を信じるあまり、自分の短所に気づかず、失敗の可能性を考えない。

力を振るうことに躊躇いが無く、喧嘩早い。一言居士な気質。

ライトフットハーフリング：敏捷+2、魅力+1

可搬重量135lb

所持品の鉄なべは1ftほどの丸底鍋で1lbほどの容量があります　重量2

レイピア

2

1

ショートボウ

2

1

矢筒

1

1

アロー

1/20

20

ダガー

1

2

ダーツ

4

16

　

　

　

　

　

　

背負い袋

5

1

　調理道具

8

1

　鉄なべ

2

1

　ベル

0

1

　ろうそく

0

5

　かなてこ

5

1

　金鎚

3

1

　ピトン

1/4

10

　覆い付きランタン

2

1

　油

1

2

　保存食5日分

2

5

　シャベル

5

1

　水袋

5

1

　50フィートの 麻のロープ

10

1

　

　

　

　

　

　

　

　

　

普通の 服1着

3

1

レザー・アーマー

10

1

　

　

　

　

　

　

　

　

　

ベルトポーチ

0

1

　ボールベアリング(1000個)

2

1

　盗賊道具

1

1

　10フィートの細ひも

0

1

　ほくち箱

1

1

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

■キャラ概要

ラウラ・ラピエリ
ニックネームはララ。
旅するちんちくりんの田舎剣士。
レイピアと暗器を繰る"徒ならぬ剣術"の使い手であり、容姿に背いて武で語る性格。
一時は信じる義のために汚れ仕事も請け負っていたようで、むやみに命を奪うことはしないが、それがシンプルな解決方法だと考えている。盗賊道具の扱いもそこで覚えた様子。

長く旅を続けていたため社交性や生活力が高く、特に料理が得意。
いつか英雄となり自身の歌を残すことを夢見ているが、本人に歌の才はてんで無く、それを自覚しているため自分で歌を作る気はない。


■容姿

カチューシャ編みとくせのある金髪のショートヘア。足毛もくせ毛。
ハーフリングの中では長身なほう。
侮られないように身体を大きく見せようと、フリルなどのついたボリュームのある服を好んで着用し、それに手を加えて暗器を仕込めるようにしている。
地面の感覚を掴めるように靴は履かず、つま先を覆うカバーをバンテージで巻いている。

英雄視されるために身だしなみには人一倍気を遣っているようだが、傍から見ればフリフリを着た小柄な少女のため、やはりそんな風には見られない。
しかしその愛らしい(?)佇まいから得することもあったため、最近は自身の見てくれに自覚的。



■経歴

食と歌を好み、義に厚く情に脆く、陽気で気さく。
好奇心が強く、珍品や新しいものに目が無い。ここまではよくあるハーフリングの特徴だ。

しかし、彼女は野心にあふれ、英雄的振る舞いを好む。
そんなハーフリングなどよほど気の大きいお調子者か、虚言ばかりの欺瞞者のどちらかだが、啓示に裏打ちされた使命を持つ者は珍しいことだろう。

<徒ならぬ剣術>家は在所の小家でありながら、まさに"徒ならぬ"その細剣のさばきで名を馳せ(民衆的な)英雄的逸話を持つ者を多く輩出する家系である。
その者たちを讃える歌は(特に非力な者を嘲る時や慮るための歌として)よく知られたものだ。

そんな家に産まれた彼女は、己の剣と名を示すため二十歳のころに愛すべき故郷を発った。
啓示のおかげかその旅路は恵まれたものであり、彼女を強かに育んだ。

しかし、彼女は焦っていた。故郷にない誘惑の多くに感け、本来の使命を――ああ、正直に言おう。見失っていた。
酒の肴に詠んだ歌は何人の記憶に残ったのか？
宿代の代わりにした皿洗いは英雄的行いだったか？
その剣は山羊追いのために振りかざすものか？

違う。
我が歌は、一族の中でもとびきり勇壮なものにする。
我が身は、我が道の歩みを止めない。
我が剣は、竜をも伏せる天下無双であると示そう。

彼女は仲間と事件を求めている。徒ならぬこの剣と"ラウラ・ラピエリ"の名を遺すために。

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

ドラゴンズエンドへ向かうことが決まるまで、彼女は己の剣について考えていた。この剣は何のためにあるのか。
名を残すことばかりに気を取られ、本質を得ず、殺しのためだけに振るう剣か。
向き合う中、ある酒場で吟遊詩人の歌を聞いた。間違いない、この歌は【徒ならぬ剣術】家の歌だ！それも家名を築いた先祖のものだ。

元は体躯や膂力に劣る魔物や戦士に対し編み出しされたバーリトゥードの決闘剣術であり、単なる殺しの剣術ではなく己自身の決めた道を守る剣術だった。
暗器の扱いもたとえ卑怯と罵られようと、戦いに負けようと、生き残るためのものだ。

それを面白がった天界人の気まぐれが今まで続き、啓示となっている。

「誇り高く在らずとも良い。時には名を汚されることもある。剣の借りは剣で返す必要はない。
あらゆる世界、あらゆる世代でその剣を振るうものが、英雄を志す理由になればそれで良い。
その構え、歩法、剣を振るう理由。奇しく見えるそれこそが、まさに【徒ならぬ剣術】である！」

観客の関心は英雄へ向けられたものではなく、"ただの"佳話への関心だ。
滑稽なくせに、味気ない。天界人に見初められただけ。娯楽としてか？
まぁ、愉快な話ではあるし、ずっと昔の話だ。前座には悪くない歌だろう。

ーーーーああ、だからこの剣は迷っていたのだ。私は見失っていたのだ。だからこの歌を私は知らなかったのだ。いや、知っていたが知らなかった。
ずっと心のどこかで不安を感じていた。英雄になどになれはしないと。私もこんな冒険譚の一つを残す。それだけだと。
本当にそれでいいのか？

私の志は家名を絶やさないことだけではない。
やはり、私は英雄となろう。そしてこの名と歌を残そう。今度ばかりは英雄譚だ。
彼女の新しい目標が決まった。

信念を宿した剣は冴えを増し、【武器習熟:レイピア】を得た。


ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ


※以下長めの補足

■クラスの理由
剣の栄光を求めるのにファイターではなくローグなのは剣術の性質と彼女なりの合理的な判断によるもの。つまり旅の快適さ重視。盗賊的なローグというより冒険家的なローグです（持ち物は盗賊道具だけど）

■"徒ならぬ剣術"について
半身を乗り出し低い姿勢で構え、暗器と独特の歩法で翻弄し、交差の一瞬に喉元めがけて踏み抜き突き抜く必殺剣。

ｰｰｰｰ以下それっぽい詳細----
足を肩幅ほどに開き極端な前屈姿勢で前に構え、使わない手は相手に見えないようにしバランスを取ったり暗器を繰るために使う。
ステップ・ホップ共につま先と踵を使い不規則に行い、回避に徹しながらフォースアタックを織り交ぜ、【機会攻撃】を狙う【妙技】(補正:俊敏)

/メリット
・ただでさえ小柄なうえ前屈姿勢。リズムを持たない歩調で技を見せない。=回避
・つま先でステップを行い、前に出た足を軸として全体重を乗せた突きが可能。必殺技。=クリティカル出たら多分これ

/デメリット
・剣の長さと全身長、ステップを加味してもリーチは5ft程。真下から繰り出してギリギリ喉元を狙えるレベル=リーチ
・つま先によって行うステップのため見切られるとその後の動作が弱い。（膝の伸びきった足が前、かつ軸足にあるため）=ファンブルは多分これ
・単純に筋力が無い
・おかしく見えるらしい（本人はドヤるので余計におかしい）

■"徒ならぬ"暗器シリーズ
ララのものは「ダーツ」「ダガー」「ベアリング」の3種。剣術に明確に運用方法が記されているのはダーツとダガーのみで、それ以外は使い手によって異なる。

・ダーツ
剣を扱っていない方の手で主に繰る暗器。
剣を抜いていなければ狙いをつけて遠くまで投げる技も存在する。細長い麦粒のような形状で、柄がらせん状に彫られており、ねじるだけで簡単に抜き差しが可能。
16本のダーツを至る所に隠し持っているため、基本的にどのような姿勢からも投擲が可能。手品のようである。

・ダガー
投げて良し斬って良し、動物の解体にも使って良しの万能武器。レイピアを使わない(使えない)際のサブウェポン。腰背面に装備。
寡黙な剣であり、｢剣を汚してはならない｣時に用いられる。

・ベアリング
小さな鉄球。床にばらまく等して相手を転ばせたり、追手の足止めに使う。
ベルトポーチの中にしまってある。

■名前
ハーフリングの命名法則に従い主にニックネームの｢ララ｣を名乗ります。
また家名はレイピア→rapier→ラピエリで「<徒ならぬ剣術>家」となります。

■啓示（出生の秘密）
リーラ（神）の遣いであるセレスチャル（天界人）により授けられた啓示です
予言に近いため祝福ととらえることもできますが再現性のある(=奇跡的ではない)もののため啓示としています。



★"徒ならぬ剣術"の徒ならぬ成り立ち
ある天界人がきまぐれに詩人として俗世に紛れ、"架空の"剣客の歌を披露していた時、それを聞いていたラピエリの祖先がその歌を気に入った。
やがてその詩人の正体が天界人と気づくと、その歌をひどくありがたがり"竜をも伏す"剣術としてでっちあげ･･･今に至る。

"徒ならぬ剣術"の正体とは、決闘剣でも龍殺しの剣でもなく、戯れから生まれた"ただの"剣術である。
今も齎される啓示はその天界人の余興にすぎず、決して祝福などではない。
しかし、家名を築き、一族の者に誇りと勇壮さを与え、剣術として身を護る術が何代にもわたり受け継がれてきたこと、ララの見つけた"信念"は、紛れもない真実である。