貴族

尊い生まれを鼻にかけず、体に流れる血は皆同じと考えている。

命。それが魔物であれ虫であれ、胃のうちは最も尊ぶものだ。

英雄と仰がれたい。

生物を"殺す"ことに強い抵抗を持っている。

「俺は、さ。昔、勇者ってやつに憧れてたんだ。」

小さな領主の家庭に生まれた三男坊であり、昔から英雄譚や戦記などが大好きで良く読みふけっていた。
主人公が剣を片手に人々を守るその姿に感動し、何時からか、自分も勇者に、と考えるよつになった。
30手前になった今、冒険に出ることは家族には反対されたが、半ば家出の形で「俺は、勇者になりたいんだ！」と旅に出た。
が……現実はそんなに甘くない。
運動が苦手な彼が剣を片手に大立ち回り、など出来るはずもなく、理想は押し殺して今は出来ることをしている。

ーー彼が冒険に出た経歴なので読む必要無しーー
幼い時に家に立ち寄った一人の冒険者との出会いが、ロレンスの夢を大きく膨らませた。
大柄なその男性はロレンスに様々な冒険潭を聞かせてくれた。
幼いロレンスにとってそれは読んでいた物語が現実に飛び出してきたようにさえ錯覚する程の衝撃であり、何時か自分も冒険者になりたいと静かに胸に秘めるようになった。
だが、歳を取るに連れて、冒険者の危険性や収入の安定性の低さ、自分の実力、様々なことを客観的に見て夢は夢と割りきるようになっていた。
ただ、自分に話を聞かせてくれた冒険者がくれた壊れた小さなコンパスだけはいくつになっても手放すことが出来なかった。

そんな日々を過ごしながら20後半となったある日、友人から言われた何気のない一言によって、彼は家を飛び出した。
彼は、英雄になる、そんな大それた夢は胸の内に押し込み、毎朝早く起きて兄の書類整理を手伝い、家の責務を全うする。
惰性的に生まれたときから敷かれたレール通りの生活を送っていたある日のことだ。
朝が早かったからか、その日は村人の相談を聞いた後、木陰で居眠りをしてしまっていた。
そんな彼を、珍しい友人に起こされて目を覚ます。村の名士の息子で、昔から何でもそつなくこなすソイツは親の仕事を継ぐことなく、行商人として成功を修めたため村にはあまりいない人間だ。
『よっ』
「何時帰って来たんだ?」
『昨日。……にしても、お前まだこの村いたんだな。』
「……。」
『何時までも燻ってないでさ、もっと頑張ってみろ
よ。人生は一回だぜ?』
仲が良かった。良かっただけにロレンスが英雄になりたいと思っていたことも知っていた。
チャレンジし成功した彼からすれば、それは善意での言葉だったのかもしれない。
それでもロレンスはそれに深いショックを受けた。
現実的な判断をして、望んでいない、甘んじて受け入れたこの生活を、「燻っている」と評価され、「頑張れ」、と言われた事が納得が行かなかった。
それから幾つか言葉を交わしたがロレンスの頭の中には友人の言葉だけが無限に反芻されていた。
その日の夜、彼は十数年ぶりに家族と大喧嘩をし、家を飛び出した。

探検家パック

　

　

　背負い袋

　

　

　携帯用寝具

　

　

　炊事用具

　

　

　ほくち箱

　

　

　松明

　

　

　保存食

　

　

　水袋

　

　

　ロープ

　

　

呪文構成要素ポーチ

　

　

ダガー2本

　

　

ライトクロスボウ

　

　

クロスボウ・ボルト

　

　

上等な服

　

　

印章指輪

　

　

家系図

　

　

治療用具(10回分)

　

　

テント(2人用)

　

　

香水(小瓶)

　

　

ドラゴンチェス

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

魔力の起源(竜の血脈/レッドドラゴン)

ファイアー・ボルト

マイナー・イリュージョン

メイジハンド

ライト

　

　

　

　

　

　

マジック・ミサイル

フェザー・フォール