幻視者

幻視者の芸術
絵画、歌

病的な好奇心をおさえきれない。

美しいものや驚くべきものを見つけるたび、足を止めて嘆賞する。

大志。幻視は私をより大きな目的へと招く。何物も私をその目的から遠ざけることはできない。（属性問わず）

私と私の言を誰もが信じなかった時、一人の友が信じてくれた。この友のためなら何でもする。

秘密を隠しておくのがだんだん辛くなる。長くは守りきれまい。

【幻夢境の猫】
年齢

幻夢境の猫は生後1歳で大人になり、寿命は25年以下である。詳しくはP.17『家族と一生』参照。

属性

幻夢境の猫は自分が社会からどう思われるかに無関心で、個体間の関係は一つ一つがすべて他と異なる特別なものだと考えている。彼らは往々にして混沌属性である。

体格

幻夢境の猫は鼻から尻尾の付け根までの体長15〜21インチ（約38〜53cm）、肩までの体高8〜13インチ（約20〜33cm）。サイズ分類は超小型だが間合いは5フィートである。能力値上昇：

【敏捷力】値が2上昇する。

移動速度

君の基本的な歩行移動速度は40フィートである。加えて、長い爪のために登攀移動速度30フィートを有しており、登攀を行なうのに追加の移動を要しない。

暗視

君は“薄暗い”光の中では自分から60フィートまでを“明るい”光の中であるかのように見通せる。また、同じ範囲の暗闇の中を“薄暗い”光の中であるかのように見通せる。暗闇の中で物の色を見分けることはできず、ただ白黒の濃淡のみが見える。

噛みつき

君は素手打撃として噛みつきを行なえる。君は素手打撃に習熟している。噛みつきを行なうとき、君の素手打撃は“軽武器”と“妙技”の特性を有する。君は噛みつきによる素手打撃を二刀流の一環として行なえる。君のサイズ分類が超小型なら、噛みつきは1［刺突］ダメージを与える。君のサイズ分類が小型〜中型なら、噛みつきは1d4［刺突］ダメージを与える。

爪

君は爪を用いて1回の素手打撃を行なえる。君は素手打撃に習熟している。爪による素手打撃を行なうとき、その素手打撃は“軽武器”の特性を有し、かつ君はその素手打撃を二刀流の一環として行なえる（たとえその素手打撃に四肢のうち複数のものを用いていても）。君のサイズ分類が超小型なら、君の爪による素手打撃は2［斬撃］ダメージを与え、“妙技”特性を有する。君のサイズ分類が小型〜中型なら、君の爪による素手打撃は2d4［斬撃］ダメージを与えるが、“妙技”特性はない。

幻夢境の旅：

君は、この世にあまたある隠れた“まどろみの門”の1つを通って物理的に幻夢境へ旅することができる。これらの門は時がたつにつれ現れ消えてその位置を変える。1ヶ所に存在するのは短い時には数秒に過ぎない。君は近隣に存在する1つのまどろみの門の感知を回数無制限で試みることができる。実際にまどろみの門があるかどうかはGMが決定する（通常、半径1マイル以内のどこかに門がある確率は20％である）。門があるなら、どこにあるかを君は本能的に悟る。まどろみの門をくぐれるのは幻夢境の猫だけである。門はいつも隠れた、見えにくい場所に現れる。君が幻夢境に行きたいと思った時（たとえば君が囚われている時や突然危険にさらされた時）に都合のいい場所に現れることはめったにない。よほど珍しい状況下でない限り、君が覚醒めの世界に戻って来る時には、君のもといた場所から1マイル以内の場所に戻るのがふつうである。君は幻夢境から肉体に戻るたびに、【知力】2で戻る（これは君が自分の精神を“戦慄の発見”から守りたい時やディテクト・ソウツを妨害したい時などに役立つ）か、幻夢境での知性を持ったまま戻るかを選択できる。幻夢境との往還の際、超小型サイズの着用または運搬している物体があれば、それも（いくつでも）一緒に持ってゆける。

魔法のアイテムの融合：

超小型サイズの魔法のアイテムを幻夢境に持ってゆく際、君はそのアイテムを自分の体に恒久的に融合させることを選択できる。その魔法のアイテムが同調を要する場合、同調していなければ融合はできない。アイテムを体に融合させると、そのアイテムは永遠に消え去り、君の体の一部となる。結果、君の体に刺青や“まわりと違う色のぶち”が現れるかもしれない。融合した魔法のアイテムは、君と別個にダメージを受けることはない。だが、アイテムが融合している身体部位が切り離されたり抉り取られたなら、その部位が（リジェネレイト呪文等で）元通りになるまで、そのアイテムの利益は得られなくなる。融合したアイテムの魔法のオーラは依然、通常に感知され得る。身体の1つの部位に複数のアイテムを融合させることはできない。幻夢境を去る際には、君は旅の途中で個々のアイテムを自分の体から分離させるかどうかを選択できる。君が融合したアイテムとの同調を終了させても、そのアイテムは体に融合したままだが、君は再度同調するまではそのアイテムの効果をすべて失う。君を観察した者は難易度10の【判断力】〈知覚〉判定に成功すれば君の体の特定部位に超自然の力が宿っていることに気づく。それが魔法のアイテムによるものだと気付くには【知力】〈魔法学〉判定が必要である。その難易度は、GMが“普通ならこの場合の難易度はこれくらいだろう”と思った値よりも5高くすること。特定種類の魔法のアイテムに関するルールは以下参照。以下の分類に属さない魔法のアイテムを体に融合させることはできない。

•武器：武器を融合させたなら、それは前足（すべての前足）か口に融合する。武器のすべての魔法的特性は、その部分を使った素手打撃に適用される（訳注：両前足に融合しているならば上記の“爪”による素手打撃に、口に融合しているならば上記の“噛みつき”による素手打撃に）。ただし武器の基本的な物理的データは適用されない（訳注：武器のダメージ種別、ダメージ・ダイス、特性、素材などは無視される）。

•鎧：鎧を融合させたなら、それは君の背や腹の毛並に溶けこむ。体に鎧を融合させるにはその鎧に習熟していなければならない。君はあらゆる点においてその鎧を着用しているものとして扱われる。君は鎧の効果を抑止することも再開させることもできる。これには通常に鎧を外す／着けるのと同じだけの時間の精神集中（呪文に対する精神集中と同様に扱う）が必要になる。

スタッフ、ロッド、ワンド：スタッフ、ロッド、ワンドを融合させたなら、それは君の目のうち1つに溶けこむ。その目は、そのアイテムを象徴するにふさわしい、何らかの魔法的な特徴（たとえば炎）を帯びてきらめく。君は融合させたスタッフ、ロッド、ワンドを、まるで手に持っているかのように使用できる。

着用しているその他の魔法のアイテム：着用している“その他の魔法のアイテム”を融合させたなら、それは君の体の対応する部分に溶けこむ（訳注：たとえばベルトなら胴体に）。君は常にそのアイテムを着用しているものとして扱われる。君は1回のアクションとして“これ以後そのアイテムをもはや着用していないかのように見なす”ことができる。そうした場合、後でまた1回のアクションを用いて“再び事実上着用する”こともできる。

月への跳躍

幻夢境にいる間、君は1回のアクションとして夜空に跳躍して今いる惑星の月へ旅することができる（月にいるならば跳躍して眼下の惑星へ旅することができる）。この移動は通常通り機会攻撃を誘発する。この旅を完了するには2d6分を要する。跳躍している間、君は1つの擬似次元界にいる。幻夢境の猫4匹から成る集団は、サイズ分類が自分たちよりも1段階大きいかそれ以下のクリーチャー1体を一緒に連れてゆける。8匹から成る集団は、サイズ分類が自分たちよりも2段階大きいかそれ以下のクリーチャー1体を一緒に連れてゆける。“月への跳躍”を用いてある惑星または月から離れたのち、“月への跳躍”を用いて同じ惑星または月へ戻る時には、君はもといた場所から1マイル以内に戻る。君はこの特徴を2回まで使用でき、大休憩を終了するたび消費済の使用回数をすべて回復する。

9つの命

君が殺されたなら、君の精神と意識は反射的に夢の形態に戻り、必要ならば新たな夢の体を作り出す。その後、君は1d3日間幻夢境で休憩せねばならない。その期間が過ぎたなら、君は覚醒めの世界に戻れる。君はこの方法によって8回まで自力復活でき、全部で9つの命を持っている勘定になる。他の方法（レイズ・デッド呪文その他の強力な魔法など）で復活した場合、この能力の使用回数は消費されない。

猫の装備品

君は使用可能な魔法のアイテムや装備品の種類が限られる。猫には手がないため、君は手を必要とするアイテムを使用できない（たとえば人工的な武器や盾は使用できない）。アイテムを口にくわえて、ワンドの狙いをつけたり超小型の物体を運搬することはできる。猫の体形にあわせた特別あつらえの鎧は着用できる。魔法のリング（指輪）、ベルト、ゴーグルズ（眼鏡）、グラヴズ（手袋）、ブーツ、ブレイサーズ（腕甲）、アミュレット（お守り）、クローク（外套）等は着用可能（着用によって利益を得ることも可能）である。これらの魔法のアイテムは、同調すると（同調を要さない場合は着けると）魔法の力で君のサイズと体形にあわせて形を変える。猫の呪文の使い手は、しばしば魔法のアイテムの“イヤリングとして着用できるバージョン”を作る。君は猫語で魔法のアイテムの合言葉を口にするだけで、たとえそのアイテムがふつうは他の言語を必要とする場合も、そのアイテムを起動できる。君は何かを口にくわえて運搬している時にも猫語を話せる。

猫の呪文発動

君は尻尾やひげを動かすことで呪文の動作要素を提供できる。君は猫がふつうにたてる音によって呪文の音声要素を提供できる。呪文に物質要素がある場合、君はそれを口にくわえることができ、それが音声要素を提供するさまたげになることはない。また、口にくわえていなくても5フィート以内に物質要素（または適切な呪文発動の焦点具）があり、かつそれを“その物質要素を君が使うことに同意しないクリーチャー”が運搬しているのでないならば、君はその物質要素を使用できる。

言語

君は猫語を話せる。また、近隣で多数を占める共同体の言語（ふつうは共通語）を理解し読むことができる。ただし猫語以外の言語を話したり書いたりするのは魔法の助けなしでは不可能である。猫語を話す者はみな君の言うことを理解できる。先述の通り、君と1週間過ごした者はみな君の意志をおおむね理解するようになるが、だからといって他の猫の意志もわかるようになるわけではない。猫語に文字はなく、猫語の単語はニャー、フー、ミーといったふうに響く。猫でない者は発音に苦労するので、猫は概して異種族の者が“猫語を正確に使おうとしてしくじる”よりも“彼ら自身の言語で該当する単語や名前を口にする”ほうがいいと考える。猫は話す時にはニャーと鳴きギャーと金切り声をあげるが、人型生物が猫に話す時にはふだん使う言葉で話せばよいわけである。これは世間一般の会話とはずいぶん違う。ふつう話をする時は両者が同じ言語を使わないと何も進まないのだから。

体格：

君のサイズ分類は中型である。

足の出し入れ：

君は足を体に吸収したり出したりすることができる。ただしその過程はいくぶん手間がかかり時間もかかる。君は足の数を調整するには10分間精神集中する必要がある（呪文に対する精神集中と同様に扱う）。足の数を一度変更したなら、大休憩を終了するまでは再び変更することはできない。精神集中が破れたなら、足の出し入れの過程をもう一度最初からやり直さねばならないが、この特徴の一日の使用回数を失うわけではない。足の数が奇数の場合、3本の前足の爪で強力な攻撃を行なえるが、対になっていない足はより速く歩くためには使えない。足の数が偶数の場合は、敵を引っかけるだけ突き出せるのは前の2本のみである。

4本足：4本足選択時は、君は大きな力をもって跳びかかれる。君が1体のクリーチャーに向けてまっすぐ20フィート以上移動し、しかるのちそのクリーチャーに爪を用いた素手打撃でヒットを与えたならば、相手は【筋力】セーヴィング・スローを行なわねばならず、失敗すれば倒れて伏せ状態になる。セーヴ難易度は（8＋君の習熟ボーナス＋君の【筋力】修正値）に等しい。

5本足：5本足選択時は、爪を用いた素手打撃がヒットすると3d4［斬撃］ダメージを与える。

6本足：6本足選択時は、筋繊維、肉、骨、神経、循環器系の余力を薄く広く配置する必要がある。君の歩行移動速度は50フィート、登攀移動速度は40フィートに増加するが、【耐久力】セーヴィング・スローには−2のペナルティを受ける。爪を用いた素手打撃がヒットすると2d4［斬撃］ダメージを与える。

7本足：7本足選択時は、筋繊維、肉、骨、神経、循環器系の器官に限界まで負担がかかる。君の歩行移動速度は50フィート、登攀移動速度も50フィートに増加するが、【敏捷力】セーヴと【耐久力】セーヴに−2のペナルティを受ける。爪を用いた素手打撃がヒットすると3d4［斬撃］ダメージを与える。

物をつかむ尻尾：

君は尻尾を使って、まるで手を使っているように器用に物を操作できる。それでも、動作を精密に制御することはできないため、道具や武器や盾を使うことはできない。“尻尾を引っこめること”や“尻尾を伸ばすこと”は、いずれも1回のボーナス・アクションとして行なえる。

【モンクの特徴】
武術
君は武術修業によって素手打撃]とモンク武器(="両手用”でも“重武器”でもない単純近接武器、およびショートソード)を用いる戦闘スタイルを身につける。君は、素手であるかモンク武器しか使用しておらず、かつ鎧を着用しておらず盾も使用していないならば、以下の利益を得る。
・[素手打撃]およびモンク武器での攻撃ロールおよびダメージ・ロールに【筋力】のかわりに【敏捷力】を使用できる。
・[素手打撃]やモンク武器の通常のダメージのかわりに1d4を使用できる。このダイスはモンクレベルの上昇にともなって変化する。『モンク表』の武術の欄を参照。
・君自身のターンに素手打撃]やモンク武器を用いて攻撃アクションを行なった場合、(そのターン中に)ボーナス・アクションとして1回の素手打撃を行なえる。たとえば君が攻撃アクションを使用してクオータースタッフでの攻撃を行なった場合、これに加えてボーナスアクションとして1回の素手打撃を行なえる――そのターン中にすでにボーナス・アクションを使用して“いない”ならば。

リュート

　

1

自分が製作したおぼえのない不安をかきたてる芸術作品

　

1

その芸術作品のことを思わせる手紙その他の文書（中に記された噂や伝説はしだいしだいに不吉なものとわかってゆく）

　

1

ペン

　

1

インクのつぼ

　

1

紙

　

10

普通の服

　

1

ベルトポーチ

　

1

ショートソード

　

1

地下探検家パック

　

1

ダーツ

　

10