グレイが作り出したスチール・ディフェンダー。

生前はグレイが魔法学校のカリキュラムで、卵から孵した白竜。

なし。作り物だから。

生前は優しくておっとりしていて、のんびり日向ぼっこしたり子供や小動物と遊ぶのが好きだった。
一人称はぼく。

「ぼくはねえ、いぬもねこも好きだよお。ひなたぼっこしてるといつのまにかぼくの上にいっぱいのっかってるんだあ」

とにこにこしながら喋っていた。ゆったり、にょろにょろの伸ばし棒が語尾につく感じ。にょろにょろの伸ばし棒が数字とアルファベットの羅列になっちゃうのなんで？

なし。作り物だから。

生前はグレイとご飯、グレイのお友達と自分に優しくしてくれるひとが好きだった。

グレイ、グレイのお友達、日向ぼっこ仲間、犬や猫、大空、こども、いっぱいなでなでしてくれるお友達。

なし。作り物だから。

生前は余りにもおっとりしすぎていて、寝坊したり鼻の頭に鳥が止まってくしゃみをして花壇をめちゃめちゃにしたり、尻尾を振りすぎてあらゆるものを吹っ飛ばした。

グレイと大昔の戦争に赴き、死んだ相棒。
の形をしている(らしい)スチール・ディフェンダー。

とは言ってもグレイの思いや記憶が強すぎたのか、よくお店の外で丸まって日向ぼっこをしたり、花壇の花を眺めたり、子どもやグレイの仲間を乗せて町内一周のお散歩をしたりしている。
ご飯を食べることも出来ないし、飛べないし、肉を一瞬で丸焼きにするブレスも吐けなくなったけど、尻尾ぶんぶんで壁を破壊しかけたり、子どもにもみくちゃにされたり、寒い日に手を温める程度の火を口から出したりして、今日も元気に日向ぼっこをしている。
きっと上に書いたものを無意識に好いているし、グレイの事はもっと大好きだ。
だってもうなんかいでもだいすきなものをまもれるんだもん。
機械にそういう意識が宿ったっていいじゃないか(by月音

以下はグレイが語ったドラゴンの話である。
「レーヴィはな、俺が卵から孵したんだけどな」
「同期の魔法使いの中じゃ、珍しい真っ白な竜でな、自慢だった」
「おっとりしててさ、日向ぼっこしながら寝るのが大好きでよ」
「人に頭ぐりぐり押し付けたりしてな」
「りんごとかオレンジとか、そういうのよく食ってた」
「肉もよく食ったよ」
「かわいいんだよな、俺を乗せて飛ぶのも楽しそうでよ」
「……戦争なんて、こいつに1番似合わなかったんだよ」
「人間の肉も血も、こいつには食わせたくなかった」
「最後には……………」
「………わり、これ以上は話したくねえ」
「もうこいつは何も食えねえけどさ、」
「代わりにいっぱい話してやってよ」

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

　

ダメージ完全耐性：毒ダメージ
状態完全耐性：消耗状態、毒状態、魅力状態
暗視：60フィート
警戒：このスチール・ディフェンダーは不意を討たれる事がない。


リアクション
攻撃そらし
：5フィート以内にいて見る事ができるクリーチャーの1回の攻撃ロールに不利をつけられる。
ただし、その攻撃ロールの目標はこのスチール・ディフェンダー以外のクリーチャーでなければならない